2006-07-06

66)やはり、あっしは古い人間なんでしょうかねぇー

 冒頭のタイトル、任侠映画に出てくる鶴田浩二のセリフではありません。
 映画関係のいろんなHPやブログを覗いていて、ふっと心をよぎったボクの感慨です。
 いまさらながらの話題かもしれませんが、ビデオやDVDについて。
 
 観たいと思った映画を映画館で観るのではなく、ソフト化されてからビデオや最近ではDVDで観るという人は非常に多いですよね。
 そういう人たちには例えば、その映画の上映期間中、何かの都合で観られなかったからとか、身近にシネコンすらない遠隔地に住んでいるからとか、いろいろな事情があることは承知しています。
 まして、一番近くの映画館に行くのにも往復の時間のほうが上映時間よりも長いという人や家族連れで映画館に行くと目をむくような出費になるというような人にとっては、レンタル店でソフトを借りて自宅で観たほうがはるかに手軽で、安上がりですからね。
 あるいは、今では映画館での上映を望むべくもないような古い映画や忘れられたような映画を観たい場合、確かにビデオやDVDは便利です。ボクも時々、そういう意味でビデオやDVDにお世話になっており、まだビデオテープですら一般化していなかった時代の映画との出会い方を思えば、ホンマ、こんな文明の利器を発明した人を掛け値なしで尊敬しています。

 そんなこもごもの事情や利点を承知之助で、特に新作映画に限って疑問に感じることは、映画館に行くのにそう不便でない地域に住んでいそうな人たちで、われこそは大の映画ファンを任じている人たちのなかで新しい映画を観るのにビデオやDVDで済ませている人って案外多いということですね。あるいは、観る映画によって映画館とソフトの利用を振り分けているのでしょうか(統計をとったわけではないので、あくまで感触です)。
 これって、どうなんでしょう?

 今はボーダーレスの時代ですから、意外と容器など気にしていないのかもしれません。映画館であろうと、テレビの受像機であろうと、要は中身さえ味わえればいいのかも・・・。事実、映画館で観ようとテレビの受像機を通して観ようと、画面の大小の違いこそあれ、中身は同じですから(オリジナルバージョン版などは別です)。
 生まれた時に、あるいは物心ついた時に、すでにビデオやDVDが存在していた世代にとっては「容器など関係ないよ」が当たり前になっているのかもしれません。
 でも、これって、どうなんでしょう?

 観たい映画を映画館で観ることなく、ビデオやDVDで観て一本の映画を観たことにするー。ボクだったら、すわり心地の悪さを感じて「観たよ」とはとても言えない落ち着きのなさを残してしまいます。
 じゃ、お前は観たい映画を観逃した場合、どうするんだ? と尋ねられたら「観逃さないようにしてます」と答えるしかないです。
 時間の遣り繰りをしてでも映画館に行く時間を作るはずですよね、本当に観たい映画とうのは。単に時間潰しのための映画なら、そう必死にはならないですよね。
 だから、映画館で観逃したらビデオやDVDで観ることはまずないです。というか、観逃してソフトででも観ておきたいと思わないのなら、実はその映画は本当に観たかった映画じゃなかったのかもしれません(逆に言えば、ソフトででも観るという人にとっては本当に観たい映画だった、ということにもなりますけど・・・)。
 映画一本観るのにも、なんだか、現代のあちこちに見受けられるなし崩しの風潮が見られて大変気になります。
 やはり、古い人間なんでしょうかねぇー。
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吹き替え版が好き

最近は、後でDVDを買うという理由で、映画館で映画を観ないタワケ者が多いようですね。とかいっても、私もお金のない時は、後からレンタル出来るからいいかとパスすることがよくあります。でもね、外国映画とかは、吹き替えが付いていたりして、判りやすい時があるから困ったものです。しかし、本当に難しそうな映画に限って、吹き替え版がない。もうゴダールなんて、吹き替えで上映もすればいいのに。どうせフランス語が判る奴なんて、半分もいないでしょうからね。
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青山彰吾

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