2016-09-30

私家版加藤泰論への道 まだまだ続く生誕100年記念

                       加東泰の仕事シネヌーヴォー版160924

 来月8日から浪花の街でも、加藤泰監督の生誕100年を記念する上映会が始まります。 
 題して『生誕100年 映画監督加藤泰の仕事』。
 花のお江戸でも、この夏、大規模な回顧上映会があったんだから、西の大都でもやらにゃー嘘ですよね。当然、東京の時より上映映画の本数は少なく、現在、上映に耐えうる映画が選ばれ、その数26作品でおます。
 ▽『忍術児雷也』
 ▽『逆襲大蛇丸』
 ▽『源氏九郎颯爽記 白狐二刀流』
 ▽『浪人八景』
 ▽炎の城』
 ▽『怪談お岩の亡霊』
 ▽『瞼の母』
 ▽『真田風雲録』
 ▽『風の武士』
 ▽『車夫遊侠伝 喧嘩辰』
 ▽『幕末残酷物語』
 ▽『明治侠客伝 三代目襲名』
 ▽『沓掛時次郎 遊侠一匹』
 ▽『骨までしゃぶる』
 ▽『男の顔は履歴書』
 ▽『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』
 ▽『みな殺しの霊歌』
 ▽『緋牡丹博徒 花札勝負』
 ▽『緋牡丹博徒 お竜参上』
 ▽『緋牡丹博徒 お命戴きます』
 ▽『昭和おんな博徒』
 ▽『花と龍』
 ▽『宮本武蔵』
 ▽『日本侠花伝』
 ▽『江戸川乱歩の陰獣』
 ▽『炎のごとく』

 現在、上映可能な作品って、結構おますな。『懲役十八年』や『人生劇場』が漏れているのはちょっとさみしい気もするのでおますが、映画監督ご本人があの世に旅立ってからでも今年で31年、その間、ニュープリントで再生された作品も数多くおますが、でも、
まだこれだけの作品にお目にかかれるというものでおます。
 『人生劇場』といえば、この夏、WOWOWでも加藤泰映画が特集放送された折、千葉に住まいする友達が全作品観たそうでおますが、『人生劇場』を「すごい映画やね」と感激し、DVDに録画しておいたそうでおます。
 ボクとしては「『車夫遊侠伝 喧嘩辰』は絶対ええから」と推していて「『喧嘩辰』も採っておいてほしかったわ~」の気持ちでおますけど、これは個人個人の見方、考え方の違いでおますからどうしようもおまへん。
 そして、彼が指摘したもうひとつのポイントがおました。
 「加藤泰の映画って、橋が重要なファクトリーなんやね」
 おぬし、鋭いぞ!
 確かに、確かに、その通りでおます。あっち側とこっち側を結ぶ橋、そして「あっち側には何があるんだろう。興味は尽きない」とかつて加藤泰監督が何かに書いていたか、話していたか、そんなこともおましたが、加藤泰映画をほとんど観たことがなかった友達が一発で特徴を見抜いた鋭い指摘に、ボクは驚き、その慧眼に感激してしまったというのがオチでおます。

 この夏の国立近代美術館フィルムセンターの特集時にも上映されず、今回の浪花での特集にも含まれていない作品がひとつおます。
 それは長く幻の映画となっている『ざ・鬼太鼓座』でおます。
 「やはり、今回も幻なのか……」と思っていたら……。











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 先日、いつものお江戸のお友達から、こんなメール画像が送られてきました。 
 幻の「ざ・鬼太鼓座」が今秋開かれる国際映画祭「東京フィルメックス」で上映されるそうでおます。
 今夏、イタリアで開かれた第73回ヴェネチア国際映画祭クラッシック部門でデジタルリマスター版として上映されましたが、この時、同j上映されたのが黒澤明監督の『七人の侍』で、黒澤明と加藤泰、なにやら因縁めいとりますなぁ。
 それはさておき、国内では長く一般公開が見送られてきた『ざ・鬼太鼓座』が東京の国際映画祭とはいえ、誕生から35年を経てようやく日の目を見るというわけでおます。
 かつて、お友達の協力でボク自身も幻の映画だった『ざ・鬼太鼓座』を観ることができてから、もう7年の歳月が流れております。
 晴れて表舞台に登場することは、泉下の加藤泰監督以上に加藤泰フリークとしては何やらお尻がこそばゆいような、面映ゆい感じがしてなりまへん。


         
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はじめまして

はじめまして

時代劇映画全盛期を羨望する大川橋蔵ファンです。

本日、橋蔵さまの画像検索にてこちらへ辿り着きました。
少し飛ばし読みしましたが、興味深い内容でこれからも拝読します。

東映時代劇での活躍は、昨年の11月に「新吾十番勝負」をたまたま見てから知った事でして。「銭形平次」は脳裏に焼きついていますけれど、歌舞伎の女形という舞踊家としての橋蔵さまと東映の大スターの両面を知る人はファンでなければなかなか難しいとも知りまして。

橋蔵ファンとして、後世につ長けていかねばならぬ、さらなる飛躍を為さねばとあれこれ思い悩む日々。
加藤泰監督生誕記念の上映には足を運びました。大画面で見る橋蔵さまは素敵でした。

とりとめのない文で失礼しました。
ちょっと自己紹介など。

まっつんさんへ

 ご訪問ありがとうございます。美形俳優の橋蔵の映画はリアルタイムで何本も観ていますが、ボクはけっしてファンというものではないです。新吾映画は、その後の橋蔵についてまわった貴種流離譚のヒーロー像の原点といってもいい作品群ですよね。『炎の城』は加藤泰がそのころの橋蔵の東映時代劇のイメージに押し切られた作品となっていますが、時代の変遷でその後の加藤泰の橋蔵映画も随分変化してきています。
 これからも当ブログをよろしくお引き立てください。
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 日本映画を中心にしたコーナーです。
 ただし、取り上げる映画は偏っています^^
 
 

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