2015-12-27

健坊と原節ちゃんとスミコさんと

                         高倉健メモリーズ 151222

 久しぶりのショボブログ更新が、今年最後の更新ブログになるかもしれまへん。
 それはともかく・・・・・

 昨年11月にあの世へ旅立った高倉健の50数年に及ぶ事績を記録するソフトカバー本がキネマ旬報社から出版され、先日、書店を覗くと、さすがに旅立ち1年を経ても健坊は大スター、発売直後のせいか、田舎の書店でも平積みで店頭に並んでおり、買っちゃいました。

 その表紙が、画像にあるトシ経た健坊の笑顔の写真でおます。
 実は出版前に、この「高倉健メモリーズ」と称する書籍の執筆陣に名前を連ねている北海道在住の友達から連絡があり、12月に出版されることを知ったのでおますが、くだんの友達が言うには編集者はおおむね年代の若い人ばかりで、ほとんど健坊の任侠映画時代のことは知らないということでおました。

 そりゃそうですやろねぇ。
 健坊が斬った張ったの任侠映画の大スターだったのは、もう40年近い過去のことでおます。むしろ、現在は任侠映画時代以後のむっつり健さん、中年域に入った高倉健のイメージが大きいですもんね。そして、やがて文化勲章という栄誉に輝いた『日本映画最大の映画俳優』になった稀有な存在のスターさんでおます。

 でも、ボクはもやは古い人間なんですやろね。
 新刊の「高倉健メモリーズ」を買ったのも、女房が黄色いハンカチをなびかせて自分を待ってくれていると信じたい出所者にも、大吹雪の中を行軍する軍人さんにも、降雪の重さよりも人生の重さを背負っているような鉄道員さんにも、女房の死後、ロードムービーする刑務官にも、内田吐夢監督の「宮本武蔵」シリーズ以来の時代劇で老人暗殺のテロリスト集団の親玉にも全然興味はなく、健坊を『大スター高倉健』たらしめた任侠映画時代、もっと言えば、それ以前のあまり目立つことのなかった『東映スター高倉健』だった時代がどう評価され、振り返られているのかに興味の的があり。だから「買っちゃいました」なのでおました。

 とはいえ、まだ買っただけでページを繰っていないのでおますが・・・・・・。

 昨年の健坊の幕引きに続き、今年9月、女優として姿を消した原節子さんも95歳という高齢で、あちらの世界に引っ越しをされました。




追悼原節子

 日本映画史に燦然と輝く美貌と足跡を残し、およそ半世紀の間に『伝説の女優』化されてしまったこの女優さんを、実のところボクはリアルタイムではその出演映画を観たことはおません。それはボク以外の多くの映画ファンも同じではないのかな?
 それほど50年という長い時間はこの世の老若の入れ替わりが激しい時代で、リアルタイムで「原節子の映画をリアルタイムで観た」という人はおそらく70代以上の世代ではないかと思われます。
 原節ちゃんの最後の映画とされる稲垣浩監督の「忠臣蔵」(1963年、東宝)の時、ボクはまだほんのガキでおました。
 そのころ、既に独りで映画小屋に出入りするようになっていましたが、もしこの「忠臣蔵」を観ていたとしても、大石内蔵助夫人として少ししか登場しないおばさん女優(失礼!)に目が行っていたかどうかあやしいものでおます。しかし、当時、この作品を映画小屋で観たという記憶はおません。

 記録を繰ってみるとボクがようやく映画で原節ちゃんに接した作品は小津安二郎監督の「麦秋」(1951年、松竹)で、その時、ボクはすでに大学生でおました。会社勤めをする育ちのいい娘として画面に現れた原節ちゃんを見て「ああ、これが原節子か・・・」と、そのころ銀幕から消えてまだ10年ほどの、しかし、画面に現れたのは20数年前の原節子なのでおました。

 その原節ちゃんを偲ぶ『銀幕に輝きつづける、永遠のヒロイン 追悼原節子』と」題する上映会が東京・池袋の名画座で来年1月中旬から開かれると、お江戸在住のお友達から便りがおました。『来年名画座界隈は、こちらで一年引っ張るだろうね』と皮肉めいた短文を添えて(笑)

 ボクにとってのリアルタイムの大女優といえば・・・・・やはり、藤純子でおます。
 しかし、彼女も銀幕のかなたに去って早くも43年。その後、本名の寺嶋純子としてお昼のワイドショー番組の司会時代を経て、かつて藤純子であった女性が富司純子(ふじ・すみこ)として映画「あ・うん」(監督・降旗康男、東宝)に出演し、女優として銀幕復帰したのは1989年でおます。くしくも、平成時代の始まりの年であり、「あ・うん」で主役を務めたのは健坊でおました。

 以来、26年。富司純子さんはその後、多くの映画、テレビ、舞台に出てはりますが、たった一度の例外(芸術座=現シアタークリエ=公演「ゆずり葉のひと」)を除き、この26年間、ボクは富司純子出演作品はスルーを通してきたわけでおますが、何をトチ狂ったか、今年秋のテレビドラマ「偽装の夫婦」(脚本・遊川和彦)を観るに及んで、いよいよスルーを解禁したのでおます。
  そこに現れた元藤純子であった女優さんは満70歳を目前にした現実の肉体の衰えをものともせず、いささかハイテンションなお騒がせママを演じ、同年代のいつまでもお姫さま女優なんてメじゃないわよといわんばかりの名脇役となっておりましたとさ。





 

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