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2013-03-28

チラシを見ても映画を観たことにはならねえ18

              チラシ独立プロ映画130328

 東下りをして2年、そのまま居着いてしもたようなお友達から映画のチラシが送られてきました。
 お友達はせっせと浪華ではめったに観られない過去の映画をいろいろ観ているようでおますが、テレビ放映はともかく、封切映画以外、過去の映画作品をもはや花のお江戸でしか日常的に観られないのは映画興行の末期的症状でおます。しかし、それもむべなるかな。観客が集まらんことにはどうしようもおません。
 上映小屋によっては、いかな花のお江戸でも、時間を持て余したお年寄りの行き場をなくしたようなサロンのようでは……。千年の都の京都にある公共施設の上映ホールも、同じような感じでおますけどね。

 さて、今回は名画座の上映プログラムではおませんが、日本の独立プロの映画から……。
 来月、神奈川県川崎市で「シネマテーク・コレクション 戦後の風景」と題して独立プロの作品12本とニュース映画の上映があるそうな。川崎で独立プロ映画の上映って、意味深ですな(これ、分かる人は詳しい人でおますな)。
 かつて1940年代後半から60年代にかけて、日本映画界では左翼系映画人による独立プロダクションの映画製作が盛んでおました。大手資本の映画会社6社(当時)によらない、既存の映画会社が触れようとしない諸々の社会問題をテーマに自分たちが作りたい映画を製作するという意気込みの映画でおます。
 もちろん、映画を製作はしたものの、流通(配給)ルートの問題もありましたけどね。当時は(今もだけど)配給網は大手の映画会社の独占状態で、上映ルートをどう確保するかが映画製作に関わったプロデューサー、監督などの手腕の見せどころでおます。
 最初から既存の映画会社との提携製作なら上映ルートは心配おませんが、これでは資本の割合によって映画会社の意向が関係し、純粋に製作者たちの意図は反映しにくいものでおます。配給だけを映画会社の配給網に委託すれば当然、興行収入のほとんどを配給網側に持っていかれます。自主上映では会場の確保に奔走しなければならないうえ、観客は限定されてしまうため、同時に収益も限定されてしまいます。
 資本主義の日本の中で、製作する映画の内容はともかく、常に資本(お金)の確保という問題と闘っていたのが、かつての日本の独立プロでおました。
 「シネマテーク・コレクション 戦後の風景」の催しと呼応はしとりませんが、「独立プロ名画特選」とネーミングされた独立プロ映画のDVD26本が今年から順次、発売されているそうでおます。
 ほとんどモノクロの地味な作品(独立プロならでは)ばかりでおますが、既に映画史上の一コマとなってしまった、かつての独立プロの映画を総覧するには面白い企画なのでは?


 
 



              チラシ五十鈴130328

 これまた名画座ネタではおませんが、こちらは東京国立近代美術館フィルムセンターの特集「逝ける映画人を偲んで」でおます。冊子の表紙になっているのは、山田五十鈴が父のため、兄のためにと張り切り、やがて倫落していく大阪のおねえちゃんを演じた溝口健二監督の「浪華悲歌」(1936年)でおます。
 今回偲ばれる映画人は……というと山田五十鈴、深水藤子、最近まで生きていたとは(ボクが)知らなかった井上雪子、花柳小菊、津島恵子、宇治みさ子、中原早苗、酒井光子、三崎千恵子、淡島千景、千石規子、沖山秀子、日向明子、田中好子などの綺麗どころ(一部、異論もありましょうが)から岡田茂、新藤兼人、堀川弘通、高林陽一、安藤庄平、森田芳光、石堂淑朗、市川森一、高田純、斎藤光正、佐藤雅夫、馬場当、加藤彰、杉浦直樹、安岡力也、佐藤允、神波史男、大滝秀治、小沢昭一、林光、飯沼慧、内藤武敏、石田勝心、遠藤太津朗、長門裕之、二谷英明、吉田哲郎、岩井半四郎、大谷友右衛門(中村雀右衛門)、橋本文雄、貞永方久、宇野誠一郎、間野重雄、山内賢、和田嘉訓、児玉清、ジョー山中、原田芳雄、須賀良、細川俊之、三木稔など多士済々で、昨年もようけ、あっちの世界に移籍してはりますな。
 そんな人たちが登場する50本余の上映でおます。

              チラシ永瀬130328

 新作映画で名画座上映ではおませんが、お友達が送ってくれたチラシに交っていたのが来月公開される坂口安吾原作の「戦争と一人の女」でおました。かつてミスター文部省と言われた寺脇研さんの企画した映画だそうで、キャッチコピーにある『戦争が終わるまで、やりまくろうか。』のデカタンが果たして、うまく映像化されているのかどうか。
 この映画で坂口安吾をモデルにしたという主人公を演じている永瀬正敏、かつて小泉今日子のダンナだった人でおますが、相米慎二監督の「ションベンライダー」(1983年)以来、割ととんとん拍子だったのが、このところ、今ひとつ、パッとしとりません。もう終わってしまった特集でおますが、「横浜みなと映画祭2013」の一環で「私立探偵濱マイク誕生20周年」として映画3部作とテレビシリーズの上映があったそうでおます。
 その昔、といっても90年代半ばでおますが、このシリーズが映画化されていたころ、劇中のマイクが事務所を構える横浜・黄金町に現存していた映画館、横浜日劇で特別上映があり、当時、永瀬ファンだった友達や知り合いが団体で駆け付けたという思い出もおます。もちろん、ボクはお付き合いしなかったですけどね。あの時代も今は昔になってますねん。

              チラシ しほみ130328

 はい、出ました、名画座らしいコテコテのプログラムは神保町でスタートしている「松本清張と美しき女優たち」でおます。清張の小説を映画化した16本の、いずれも20世紀に製作された作品ばかり。高峰秀子、渡辺美佐子、南田洋子、高峰三枝子、叶順子、香川京子、岩下志麻、佐久間良子、岡田茉莉子、倍賞千恵子、新珠三千代、島田陽子、山口百恵、小川真由美、桃井かおりなど、ほとんどの今や東京各地の名画座の常連といっていい女優が元気のいい姿を見せておりますぞ。
 元気がいいといえば、阿佐ヶ谷は「最強ヒロイン志穂美悦子参上!」でヌンチャクねえちゃん、志穂美悦子の主演映画を取り上げてます。70年代中期、ブルー・スリーのカンフー映画が日本のスクリーンを席巻して以来、和製カンフー映画、あるいは空手映画が誕生、千葉真一、倉田保昭などが主演しとりましたが、その中の紅一点だったのが千葉真一率いるJAC出身の志穂美悦子でおます。今、長淵剛の奥さんになってはります。奥さんになって一度も表に出てこない、多分、長淵さんが床の間に飾ってはるんでしょうが、無闇に外へ出てこないのは、ええことでおます。
 見せ場は「女だてら}のハードアクションでおますから、ストーリーは親の仇だの師匠の仇だのを討つ現代劇であっても純然たる時代劇なところは、さすが製作会社は東映だけのことはおます。

              チラシ素晴らしき130328

 噂に聞くだけだった銀座シネパトスが今月末で閉館になるのでおますね。あと数日の命運。遂に一度も足を運ぶことがなかったので、どんな雰囲気の小屋だったのかは知りまへんが、さよなら興行のチラシを飾っている小屋の全景写真を見ると、昭和30年代のにおいがプンプン。でも、開場は67年10月3日とかで、とすると、昭和42年でおますから、30年代は関係ないか……。今気づいたら、年こそ違え、開場日はボクの誕生日と同じでおます。
 阿佐ヶ谷で上映中なのが「素晴らしき哉、SHOWBIZ人生!」でおます。全36本。名画というほどのことはない、かつて日本映画がブロックブッキングのプログラムピクチャーを営々と生み出していたころの目玉商品あり、抱き合わせ商品あり、間に合わせ商品ありの、映画が撮影所で生まれ、よくも悪くも映画界全体が元気だったころの作品ばっかでおます。

 以上、駆け足で。ほかにもおましたが、疲れました^^

               
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