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2006-05-06

42)管理された観客

 先日、先送りしたシネコンに対する感想の第二弾について、ひと眠りしている間にブログつながりの管理人・ヤノさんの書き込みに先を越されてしまいました。
 
 そう、ボクも例の指定席っていうやつ、不思議に感じてるんですよね。
 映画館の指定席って、ボクなんかの感覚でいうと通常料金になにがしかの料金を上乗せして場内中央あたりに確保されている観やすいシートに坐るってことですが、今のシネコンの指定席って、どうもそうじゃないみたいですね。
 みたいですねっていうのも、ボクは噂に聞いているだけで、まだシネコンの指定席というものを実体験していないからです。というより、指定席の実態を知って、そういうカラクリ? のあるシネコンに足を向けるのは避けているからです、正直なところ。
 通常料金を払って入場するのに、なんで映画館側から座席の規制を受けなアカンねんっていう、腹立たしくもアホらしさを感じています。
 あのね、映画好きって、場内のどこに座席を確保するかを考えて映画を観ている人もいるんですよ。皆が皆、中央の座席に坐りたがっているんとちゃいまっせ。
 聞くところによると、入場者の混雑していない場合は、指定席制度はあっても、入場者の希望が受け入れられることもあるようですが、なんか、窓口でそんなことをやり取りするのもねぇ・・・・・・。
 ま、お行儀の悪い観客の扱いを見越したシネコン側の対策なんでしょうが、観やすい座席からの快適な映画鑑賞、慌てて座席を確保しなくてもいいシステムなどをウリにしつつも、これって、映画館側が観客を管理していることじゃないですかぁ?
 そう、ボクたちは徐々にシネコンに管理されるようになってる!!
 まさに管理社会ですね。
 日常の数時間だけを自分の意思で切り取り、日常生活の時の流れから自分を遮断させて何次元か知らない世界に身を浸すことができる夢の空間まで、もう管理社会なんですね。
 こういうの、昔の言葉でいえば「無粋」っていうんじゃなかったですか。

 ボクのお気に入りの動物園前シネ・フェスタというシネコンは、幸い、まだ指定席制度の毒には侵されていませんが、それに似たようなことをやっております。
 休日など、その映画に多くの観客が来ると想定される場合に限っているのでしょうが、整理券を発行しています。
 整理券?? 
 これに最初にでくわしたのは「美しき野獣」を観に行った時ですが、最初はなんのことかわからなかったのです。二度目に整理券を渡されたのは先日の「ブロークン・フラワーズ」の時でした。
 要するに、整理券に記された番号順に入場するというシステムです。
 開映前、次の回に入る観客を集めておき、係員が「お手持ちの整理券の番号を呼びますので番号順にお入りくださーい。整理券番号1番から5番までのかた・・・」と5番区切りで番号を呼んでいくのですね。
 それぞれ整理券を手にした観客たちは、番号が呼ばれるごとに入り口で係員に入場券と整理券を一瞥してもらってゾロゾロと、しかし、粛々と入場していきます。
 で、整理券を発行してまでスムーズな入場を誘導するほど、観客が来ているんかいなと思えば、せいぜい、50番くらいまで呼んでいる程度で、キャパ150席もない劇場で観客が50人前後だったら、ねぇ・・・・・・^^ なにを大層なことをやっているんだと思わずにはいられません。
 ま、この場合、整理券制度であっても場内のどこに座席を確保するかは観客の自由なので、まだ指定席制度よりはマシかなとも思いますが・・・・。

 でも、本当は、この「マシかな」って思うのが恐ろしいんですよね。われわれは、こうして次第に相手が勝手に設けた制度を黙認していっているのですから。
 だから、ボクは指定席制度のあるシネコンを利用するのは断固、拒否しています。利用できるシネコンの数を自ら減らしているわけですが、アホらしさにおとなしく付き合う気持ちはありませんから。
 

 ああ、こわっ!!
 映画館の観客、確かに管理されるようになりました。
 
 
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OS劇場

もっとも、指定席でも、中はガラガラだから、好きな席に座り直すけどね。昔、新聞で読んだけど、それは別に怒られないらしい。でもね。昔のOS劇場も全席指定席だったけど、それなりのステイタスがあったよね。ああいう異空間で、もう一回、映画を観たいなぁ。

人間の理解を超えた某映画館

初めてコメントしますが、いつも読んでます、ヤノ君の友達なもので。先日、渋谷で『ウォレスとグルミット』を完全指定席制の劇場で見ました。私はどうせ、普通のお客さんは絶対に座らない、最前列中央でしか映画は見ないので、指定席でも困ることはない。ところが、この時、当然のごとく最前列を所望した私に向かって、切符売り場のヒトが「そこはお取りできません」と言うのです。きれましたよ、当然私は。「オレが言った場所を取れ!」ただし、きれたのは心の中だけでして、口から出た言葉は「それはどうしたわけですか」という問いかけです。すると小屋のヒトが真に思いがけないことを言う。そこだと画面が見えないんです、だそうな。まあ、見える限界の最前列を取りましたが、いや、本当に凄いことのになっていました、中は。スクリーンの下に席がある! いやあ、きれないで良かった。某ファッションビルの中に間借りしている劇場なんですけどね。キャパを多く見せるための確信犯か、単なる建築家がアホなのか私にはわかりませんが、近頃の劇場にはまともな人間の理解を平気で超えるものがある。新しい劇場でも、今、加藤泰をやっているシネマヴェーラは完璧です。ご推薦の『喧嘩辰』も、初めて見ましたが素晴らしかったですね。

シネマディクトKさんへ

 ご訪問、ありがとうございます。
 いつもヤノっちのブログでお見かけしています。
 
 「車夫遊侠伝 喧嘩辰」、ご覧になられたんですね。
 この映画、加藤泰映画の最高傑作です。登場人物のすべてが生き生きとして動いており、おもしろうて、やがて哀しき一編で、車屋辰五郎、加藤泰そのものです。

 映画館も商売ですから、それなりのことをやるのは分かるんですが、最近のシネコンを眺めていたら「管理」という言葉がいつも浮かんでくるのです。窓口で希望の席にクレームをつけるなら、そんなシートを設けておくなよと言いたいですね。そういうことがあるから腹立たしくもあり、だから、指定席制度のあるシネコンはシカトするしかないです。

 今後とも、よろしくお願いします。

 
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Author:青山彰吾
 日本映画を中心にしたコーナーです。
 ただし、取り上げる映画は偏っています^^
 
 

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