2012-10-26

だから何なのさの「推理作家ポー 最期の5日間」

              推理作家ポー 121024

 日本でも、その名前をもじったペンネームの作家(江戸川乱歩)が現れ、推理小説に多大な影響を与えたとされるアメリカの推理作家、エドガー・アラン・ポーの死の直前の謎を描いた作品でおます。

 といって、ドキュメンタリータッチで描いているわけではなく、そこはお気楽なアメリカ映画なんでおますな。ポーは死の直前の5日間が謎とされているそうでおますが、巻頭、見るからに心身に異常をきたしているポー(ジョン・キューザック)が人のいない公園内のベンチに坐り、思わず顔を仰向けにして空を仰ぐ姿をカメラが俯瞰で捉え、そこから映画がスタートします。
 そして、ラスト、同じシーンが出てきて、つまり、始まりと終わりに挟まれた中身が謎の5日間となるわけでおます。しかし、仰々しいまでの何かありそう? と思わせる巻頭と、中身を観終わった後の終わりを見て、「だから、何なのさ」なんでおます。

 もちろん、中身の5日間のお話は創作(脚本=ハンナ・シェークスピア、ベン・リヴィングストン)でしょうが、こけおどしの物々しさで、中身はアメリカ流のスリルで味付けした活劇でおます。
 ポーの小説の内容通りの殺人が次々に起こり、貧乏でアル中のポーが、一見、厳しそうな、実は抜けていることが多い警視正(ルーク・エヴァンス)とともに犯人を追う話でおます。
 この組み合わせはシャーロック・ホームズとワトソン君でおますな。ですが、真犯人を見つける決め手に無理やり作った粗さがあり、そりゃないでーなんです。
 彼らが犯人を探すうち、ポーの恋人のエミリー(アリス・イヴ)が犯人に誘拐され、土中に埋めた棺桶に閉じ込められてしまうって、こりゃ、一昨年観た「リミット」の女性版かいな?

 最初と最後の仰々しいシーンなどなくても、十分楽しめる活劇になっていたと思うのですけどね…。


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海の向こうでは、この映画のように過去の偉人やお馴染みのヒーローを題材にしたアクション活劇が流行ってるんですなぁ。次はリンカーンが控えてるみたいですし。日本も、伊藤博文とか明治天皇のアクション活劇とか出来ないかなぁ。伊藤博文と安重恨の一騎討ちとか、受けそう。日本版は伊藤博文が勝って、韓国版は安重恨が勝つ。舞台は◯島。昔、座頭市が香港のヒーローと戦った時も、香港版は座頭市が負けたそうだしね。

派遣の友人さんへ

 面白そうだけど、日本にはそういうシャレ、皮肉、諧謔性が理解される土壌はないですからね。あくまでも生真面目ですから、融通性がおませんな。映画だけに限らずね。
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