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2012-09-11

チラシを見ても映画を観たことにはならねえ12

              チラシ1 120911

 東京のお友達さんから、またまたチラシが送られてきました。
 といっても、今回は特別バージョンで、東京の情報やおへん。京都の情報で、東京の名画座情報は、いわば抱き合わせのようなもんどす(「抱き合わせ」の意味、わかりはりますよね)。

 来月、京都で開かれる「第8回京都映画祭」のチラシを送ってくださったのですが、なんで京の都に近いボクが入手しておらず、遠い江戸に住む人がわざわざ東海道を送ってきたんや? ですね。
 お友達さんは名画座の上映プログラムにしろ、各種映画祭の情報にしろ、広範な情報を入手している人でおますが、ボクはその真逆でおます。自分の興味ある催し以外、「どうでもええわ」となるほうで、この映画祭のプログラムもメールでお知らせ第一弾を受け取ったのでおます。
 もっとも、ボクもお友達さんも、この映画祭そのものに興味があるわけでなく、そこで何が上映されるのかを注目しているだけで、少なくともボクは映画祭がどういう意義を持とうと、どっちゃでもよろしなんでおますな。

 そして、今回も出ました、掘り出し物の作品が。しかし、作品というには断片フィルムゆえ、妥当ではないかもしれまへん。まぁ、どんな映画であったのか、ちょこっと、その雰囲気は味わえるというものでおますやろか。
 時代劇の神様といわれた伊藤大輔監督の1929年の右太プロ作品「一殺多生剣」でおます。
 無声映画時代の多くの日本映画の例にもれず、これまで失われた映画とされとりましたが、一部フィルムが発見されたそうで、それが復元され、映画祭で上映されるそうでおます。
 「まだ東京では上映されてないので、チャンスと違うか」
 お友達さんの魔のささやきに感化され、ボクは重い腰を上げかけております。
 ほかにも何本か、同時代の映画(多くは断片)が上映されるようで、今回は京都府立京都文化博物館で上映される、この映画群がおもしろおますな。

 今回の京都映画祭のプログラムについて、今はヨシモト小屋になっている祇園会館で監督特集の上映もおます。そこには映画祭の中心的な人の作品が多数並んでおり、お友達さんは「映画祭で自分の作品を取り上げるか?」と、ささやかな疑問を呈しとりました。
 言われてみれば「うんうん」で、ほかになかったんかいな? でおます。






 さて、東京・阿佐ヶ谷は既にスタートしている「娯楽の達人 監督井上梅次の職人芸」でおます。
 井上梅次(いのうえ・うめつぐ)、ちょい色気過剰な演技を見せていた女優・月丘夢路の旦那さんでおますな。二年前にあちらの世界に引っ越されましたが、戦後、新東宝を振り出しに大映、日活、東映、東宝、松竹を股にかけた監督でおます(どんだけ長い脚やっちゅうねん!)。
 上映作品は32本。タイトルにある通り、娯楽としての映画を提供し続け、その時代、時代の映画会社のスターを輝かせてきた人でおます。石原裕次郎がスターダムに躍り出た「嵐を呼ぶ男」(1957年)を監督した人でおますが、残念ながら今回の上映はおません(「日活100年の青春映画」とガッチャンしたからかな?)。
 撮影所システムが生きていた時代、ひとりの映画監督が映画各社をどう渡り歩けたのかを探るのも興味深いことでおますな。

チラシ2 120911

 渋谷・文化村前では晩年、神がかり的な怪優となった丹波哲郎の「死んだら生まれ変われ!」が今月末からあるそうな。七回忌特集上映だそうでおます。
 丹波さんが逃げる殺人犯になって初主演した「殺人容疑者」(1952年、監督=鈴木英夫、船橋比呂志)を含む全10本。「殺人容疑者」はCSの放映で観たことがおますが、丹波さん、徹底的に逃げまくってはります。げっそりと頬のこけた容貌がいきている、オールロケ作品でおます。
 丹波さん、中年以降は時代劇や任侠映画の中締め役者のような存在でおましたが、意外に愛嬌があったのは人柄か、研鑽か?

 阿佐ヶ谷はシリーズの「昭和の銀幕に輝くヒロイン」の第66弾で、元タカラジェンヌの新珠三千代の出番でおます。
 新珠三千代は2001年、70歳を超えてあちらの世界に引っ越した人でおますが、戦後、映画製作を再開した日活の、同じ宝塚出身の月丘夢路と並ぶ看板女優でおました。そのころの作品に「洲崎パラダイス・赤信号」(1956年、監督=川島雄三)や「廓より 無法一代」(1957年、監督=滝沢英輔)など面白い映画がおますが、今回は当時の作品としては川島監督で月丘夢路と共演している「あした来る人」(1955年)だけでおます。
 日活が石原裕次郎や小林旭などを得て大きく製作を方向変換した57年、東宝へ移籍し、以後、東宝をホームベースに大映や東映、松竹などの作品にも他社出演しとりますが、古巣の日活へは遂に…(何か、あったのでおますやろか?)。
 わずか8作品の上映で、勝新太郎と共演した1959年の「千代田城炎上」(大映、監督=安田公義)や三国連太郎との「馬喰一代」(1963年、東映、監督=瀬川昌治)、1958年、山田五十鈴、木暮実千代と共演した母物映画「母三人」(東京映画、監督=久松静児)は珍しい上映でおますな。

チラシ3 120911

 そのほか、渋谷でアメリカやフランスの暗黒映画、犯罪映画を集めた「フィルムノワールの世界」や、名画座ではおませんが、御茶ノ水の「特集 アジア映画の森」に食指をそそられます。とはいえ、東海道を東へ下ることは、おいそれとはいかしません。

 今春、ボクがよく通っている大阪・新世界の映画小屋があるビル内にゲイ専門映画館が併設されました。
 これはもともと、梅田にあったゲイ専門映画館が閉館した後、同系統の映画館として以前は東映や松竹の旧作をかけていた小屋に復活したものでおます。いわゆる、ゲイポルノ専門館でおますな。だから、観客は映画を目的に入場しているのか、もっとほかの目的で入場しているのか、分からしません。
 ボクがよく足を向けている映画小屋のことは、これまでにもブログで述べていますが、それを知っているお友達さんは「ゲイ館のほうは、いつ行くの?」としばしば訊ねてきて、行かへんつぅ~の。
 そのせいかどうか、今回のチラシ送付には東京で今月中旬に開かれる「第21回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」の小冊子が含まれておりました。
 もちろん、この映画祭で上映される映画とゲイ専門館の映画とでは方向性は違うのでしょうけどね。

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富士フィルムが映画用フィルムの生産を打ち切るとかで、映画の上映プリントも現状維持か、それより少なくなることは確実です。

フィルムセンターは成り行きにまかせている節がありますが、今後、名画座は岐路に立つことは必至です。

その中での京都映画祭。うーん、正直な感想をいえば、シネマヴェーラや文芸坐の一特集と変わらないじゃん。質で勝負出来ないなら量でそれを凌駕する手もあるのですが、そうでもないし。質を重視するなら、70年代の京都の映画界を再現することに徹して、大映系、ATG、果ては学生映画までを視野に入れて作品を組みべきだと思います。

様はお金の問題に起因したのでしょう。毎回、予算が減らされる中、最後の切り札なのでしょうね。

ただし儲かればいいのでしょうが、もう時は遅い。そういう意味でいえば、井上梅次の上映は京都よりも質が高いような気がします。まあ職人気質の人ですから、酷い作品も多いでしょうし、あまり期待して観に行くのは控えますけど。とはいえ、この人は不思議でいわゆる五社協定の中で、軽やかに各社で仕事をしていて、あまつさえ香港や韓国でも作品を残している。数年前からインタビュー本の噂がありますので、上梓された際には、話題になるかもしれません。きっとならないけど…

ちなみに『嵐を呼ぶ男』の近藤真彦版があって、これも井上梅次(渡哲也のリメイクは弟子筋の舛田利雄で、この当時一連のジャニーズ映画を手がけていて、奇妙なことにある年など、同じ公開日に舛田利雄監督作品が三作品並んだことがあります)が監督しています。当時の記憶はありませんが、マッチはオリジナルを観たのかなぁ?

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