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2012-09-04

チラシを見ても映画を観たことにはならねえ11

              チラシ1 120902


 お江戸に移り住んで一年有余になるお友達さんから、例によって彼の地の名画座などで取り上げられた特集番組のチラシが送られてきました。玉石混合で中には既に上映が終了した特集もおますが、神奈川県の鎌倉であった「永遠のタフガイ 石原裕次郎~日本の映画を変えた男~」はその一例。
 画像右隣の「大川橋蔵映画祭」は池袋で今月15日から始まる催しで、これについては、わがブログも既に取り上げています。
 タフガイ裕ちゃんに、美剣士トミイ。ともに戦後日本がようやく落ち着きを取り戻したころに出てきた映画スターでおます。ほかに錦ちゃん、アキラ、雷蔵や先輩格のひばりのほか、やや遅れて勝新など、いずれも、まだ映画スターという呼称が厳然と生きていたころの輝く星で、アキラを除けば、いずれも自分の役目を終えたかのように足並みそろえて消えてしまった星々でおます。

 「石原」とくれば、平成の世ではセンカク問題で忙しい都知事や総裁選で忙しい息子のほうでおますが、過日、裕ちゃんの石原プロと「世界のミフネ」の三船プロが共同製作した「黒部の太陽」(1968年、監督・熊井啓)のリバイバル上映が、ボクの住む田舎町でもおました。
 上映時間は3時間半。その長さにボクはビビリまくり、完全にスルーしました。しかし、上映会場の駐車場は満杯のクルマ、クルマ…。映画館のない田舎町の久しぶりの映画上映に加え、裕次郎・三船の出る映画とくれば、普段は息をひそめているようなおっちゃん、おばちゃん(多分ね)は駆け付けるんですなぁ。
 座席に坐ること3時間半となれば、こりゃ、どんな映画でも持久戦でっせ。おっちゃん、おばちゃん(上映日が平日だったので推測)たち、忍耐力がおすな。
 今、ボクは一本の映画の上映時間が3時間半なんて、とても辛抱できまへん。それでなくても、最近の映画は無駄に長すぎると思っているので、ボクの辛抱の限界は2時間まででおます。

 閑話休題。





チラシ2 120902

 宝塚歌劇団出身のきれいどころを集めた特集は、今月1日から始まっている神田は神保町の「飛び出せ!きらめく女優たち」でおます。
 今、映画・テレビの主演男優といえば、多くはJ事務所が供給源の趣きがおますが、昔の日本映画って戦前から女優の供給源はタカラヅカが一翼を担っていたんでおますな。チラシに顔を見せているのは淡島千景、寿美花代、八千草薫、越路吹雪、有馬稲子のおねえさまたちで、彼女ら以外に上映予定作品を見ると、轟夕起子、新珠三千代、月丘夢路、乙羽信子、扇千景、高千穂ひづる、久慈あさみ、山岡久乃、朝丘雪路など多士済々。
 十代半ばから二十代前半の「乙女」の時代をタカラヅカの舞台で過ごし、その時期を過ぎるとトコロテンが押し出されていくように、タカラヅカジェンヌたちはそれぞれの活躍の場を見つけていくのは今も昔も同じでおますな。そんな彼女たちの遥か上空に君臨し、生涯、ヅカ庭園に生きた春日野八千代はつい先日、天空の庭園へ引っ越されましたよね。

 今年、創立100周年を迎えた日活の世界巡回上映凱旋帰国特集「日活映画100年の青春」のチラシを飾っているのは浅丘ルリ子でおます。
 少し前、このチラシの画像を送ってくれたお友達さんは、表紙の顔が「小百合じゃないのね」と言っとりましたが、そりゃそうでしょう。
 子役デビュー以来、アキラ・裕次郎の相手役を何回も務め、ほかにも宍戸錠、二谷英明、自分よりも後輩のトニーや高橋英樹の相手役として、さまざまな女性を演じ、果ては「執炎」(1964年、監督・蔵原惟繕)や「愛の渇き」(1967年、監督・蔵原惟繕)のようなオドロオドロした主演映画を残しているルリ子ねえさんに比べたら、日活時代の小百合は「健気な学級委員長」一本槍でおます(おかげで小百合さん、今もよその会社製作の主演映画でも健気な学級委員長で売ってはりますけどね)。

チラシ3 120902

 渋谷の名画座では「新藤・吉村コラボの全貌」が、やはり今月1日から始まってますな。
 新藤兼人、吉村公三郎。ともに松竹出身ながら戦後、近代映画協会の同人として活躍したおじちゃんたちでおます。吉村公三郎は監督として、新藤兼人は脚本家として協会以外の映画会社の仕事もしてはりますが、今回は50年代、60年代の吉村の主な仕事場だった大映の作品を中心に…。
 チラシの顔が京マチ子、若尾文子って、思わず笑っちゃいました。だって、この2人は吉村の大映作品の常連でおますが、この2人も出ている50年代後期から60年代前半の大映東京の吉村作品って、今のテレビの2時間ドラマ並みに軽いのなんのって。

 池袋の名画座の「追悼 山田五十鈴」は8月下旬に上映され、既に終わってしまった特集でおますが、この偉大なる大姐御に敬意を表して―。
 お友達は「猫と庄造とふたりのをんな」(1956年、監督・豊田四郎)の五十鈴がいいと言っておりますが、ボクは「流れる」(1956年、成瀬巳喜男)の世知に疎い色街の女を抑揚の効いた演技で見せた五十鈴さん、よろしおま。
 にしても、五十鈴でびっくりしたのは若き日の彼女が「祇園の姉妹」(1936年、監督・溝口健二)で見せた下着姿で部屋をウロウロでおました。


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先ごろ、テレビの歌番組でのこと。

司会は某スマップの中居君。加山雄三の後に登場した小林旭が「加山君が…」なんて言うものだから、よせばいいのに、中居君は「小林さんは加山さんの先輩なんですか?」などとのたまっていました。さすがに旭兄貴は大御所なので、その場では怒りはしなかったですが、内心は怒り心頭だったに違いありません。

所詮、今のゲーノー界はこんなもの。以前にも同じグループの草薙君が『日本沈没』のリメークに主演した時、「昔の『日本沈没』なんて観てません』と言っていた。普通、観るだろうと思った。

まあ、そんなこんなでトーキョーの名画座はジジババばかりで埋め尽くされてますばい。

遊星からの物体Xさんへ

 「行く夏や 昭和は遠くなりにけり」
 草田男先生にならって、誰か新しい一句をひねる人は出現しないものでしょうか。

 なるほどね。
 この分だと、今公開中で、高倉健の遺作になるかもしれない「あなたへ」で共演している健さんと北野たけしだったら、「健さんって、たけしさんの先輩なんですか」って言い出しそうですね。

 この映画の公開前、宣伝のために何度か健さんがテレビに露出してましたが、周囲は「健さん、健さん」って、うるさい。お前ら、この前まで「ケンさん」って言えば渡辺謙だったろうが! だったです。 

私からの補足

中村草田男は、伊藤大輔や伊丹万作の愛媛時代の同級生ですね
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Author:青山彰吾
 日本映画を中心にしたコーナーです。
 ただし、取り上げる映画は偏っています^^
 
 

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