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2012-07-26

チラシを見ても映画を観たことにはならねえ10-「今でも生きていたんですねぇ」

               チラシ120726_111154

 花のお江戸在住のお友達から、いつものように彼の地の名画座などで上映されている(もしくは、上映されていた)映画のチラシが送られてきました。
 猛暑を迎えた昨今、わが国の首都では相変わらず来し方の映画上映は盛況でおますな。この夏も「節電、節電、また節電!」の呼び掛けに応じて、江戸の映画好きの皆さんは家庭電力の節約のため、新旧の映画を覗きに映画小屋へ足を運ぶのでおますやろね。
 水の浪華から眺むれば、誠にうらやましいこっておます。なぜなら、こちらでは江戸でみるような、ちょいと小粋で、思わず韋駄天走りになるような映画って、とんとおまへんのでおます。

 お友達さんが送ってくれたチラシの中から、ひょこっと懐かしいものが転がり出てきました。
 つい先日まで、東京・池袋の名画座で掛かっていた日替わり上映の「東映映画のふたりの阿修羅」の山下耕作編でも上映されとりましたが、わがご贔屓・藤純子主演の「日本女侠伝 鉄火芸者」(1970年)という名編がおます。その中で純子と夜の深川八幡宮の境内を歩いていた菅原文太が「百度石」を見つけ、懐かしそうに「今でもお百度参りをする人がいるんですねぇ」というようなことを呟くシーンがおます。

 前置きが長くなりましたが、その転がり出てきたものを見た時、まさに文太の呟きにも似た懐かしいものでおました。
 「何やねん、それは?」と問われれば、ハイ、上の画像に見える「入場券1000円」の文字が見える映画の半券でおます。「な~んや、半券かい」と言うなかれ。この書式の入場券、近ごろ、めったに見かけなくなっている入場券(の半券)なのでおます(少なくともボクにとっては)。

 この手の入場券、今では見かけることが珍しくなってしまいました。
 シネマコンプレックスが映画興行の世界を席巻してから観客は、ご存じのように入場券売り場では文字が機械打ちされた、それぞれのシネコンが発行する入場券を手にするようになっています。しかし、シネコンがのさばる以前、大都市のロードショー館でも、小さな町の傾きかかった映画小屋でも、所定の入場料を支払うとガラス窓で区切られた向こうから差し出されるのは、画像に映っているような、あとで映画館が税金納付時に便利なように通し番号が記された入場券でおました。
 いや、シネコンではなく、かろうじて生き残っているような、絶滅危惧種となった町の映画小屋でも、昨今は人件費削減のため、入場券は自動券売機で購入しなければならず、当然、自販機の取り出し口から出てくるのは、この手の入場券ではなく、電車の切符よりも小さい入場券でおます。

 この通し番号入りの入場券は、自分の映画鑑賞歴を振り返っても、まだ80年代半ばごろまでは大手を振って興行街を闊歩していたと思うのでおますが、とっくに死滅したと思っていたのに今でも生きていたのでおますねんな。
 お友達さんは、どこで、この入場券を手にしたのか、残念ながら入場券のどこにも劇場名は記されておりまへん。しかし、観た映画は「マイ・パック・ページ」(2011年)で、映画名がゴム印らしい緑字で押されとります。とすると、どこかのガラス窓の仕切りがある映画小屋で、出札の係員が差し出したものに違いなく、料金1000円から考えて今年、どこかの名画座でも観たのでおますやろか?

 今でも生きていたんですねぇ。
 どんな映画よりも、ちょっと驚きでおました。




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昨日、バットマンの新作を観て、ふと思い返したのですが、三部作をすべて観ているのに、前二作をどの映画館で観たかを思い出せないのです。

最近はそうでもないけど、年間に数十本と新作を観ていた時期がありますから、忘れてしまうのも無理はありませんが、例えば前回のバットマンのシリーズは四作ともどこでどういうシチュエーションで観たかを確実に覚えています。しかもこの時代の方が明らかに観ている本数は明らかに多い。

昔の映画館を賞賛する訳ではありませんし、シネコンの方が楽で見やすいのですが、なんともはや自分自身の加齢も含め、どうにもいたたまれない部分があります。

なお件のチケットは吉祥寺のバウスシアターのもので、入れ替え制ではありますが、いまだに自由席の映画館でございます
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