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2012-04-03

戦後だったんだねぇー「若い娘たち」

                   若い娘っち2 120314_212007

 最近、東京の名画座などで再発見されている千葉泰樹監督による1951年の東宝映画でおます。
 戦後はもとより、60年代中期、吉永小百合主演の日活映画でよく小説が映画化されていた石坂洋次郎の原作を東宝の文芸作品の常連、井手俊郎が脚色しとりますが、ヒロインのまぁ、自己主張の強いことと言ったら、まさに「戦後じゃのう」でおます。

 ヒロインを演じているのが杉葉子ときているので、なおさらでおます。この作品より2年前、民主主義社会の旗印のように記憶されている映画「青い山脈」前後編(監督・今井正)で、やはり自己主張がセーラー服を着ているような女子高生を演じたのも杉葉子でおます。
 その相手役が池部良さん。やはり、「青い山脈」で大学生を演じ、杉葉子の相手役をしとります。この作品でも医大生を演じとりますが、確か、池部さんはこの時、既に30代初期だったような…。それを考えれば、風間重吉さん、いや、池部良さん、若おますなぁ~^^





                  若い娘たち1 120314_202221
                    (左から)伊豆肇、池部良、佐田豊

 医科大学がある、どこか地方都市のお話でおます。
 杉葉子は、医大生を下宿させ、自分の3人の娘たちの婿にして娘の結婚をまとめてきた辣腕の未亡人の四女でおます。母親を演じているのが、かつて東山千栄子、岸輝子とともに「俳優座の三婆」といわれていた村瀬祥子でおます。新劇女優でおますが、もともと映画女優出身で、木下恵介監督の「破れ太鼓」(松竹、1949年)で頑固おやじの阪東妻三郎の怒れる造反女房を演じてますな。黒澤明監督の「八月の狂騒曲」で映画初主演を果たしたおばさまでおます。

 三女を上2人の娘同様、医者と結婚させ、新学期を迎えて家に下宿することになったのが池部良さんでおます。杉葉子は「あたしはお姉さんみたいに母の思うようにはならないわ」と息まき、まだ訳のわからない池部さんに「あなたとは絶対、結婚しないから」とズケズケ言っとりますが、でもねぇ。当時の若手スターの杉葉子に相手役が池部良とくれば、もう、こりゃくっつくしかおませんよね。その予測通り、紆余曲折があって2人はラストでゴールインしとります。

 杉さんちの近所に書店を経営している叔父さん夫婦(河村黎吉、清川玉枝)が住んどります。常々、未亡人が娘を下宿させた学生と結婚させていることを小バカにしているのですが、自分たちにも年ごろの若山セツ子という娘がおり、人のことを小バカにばかりしておれず、新学期から自分たちも下宿人を置くことにしました。それで選ばれたのが池部さんの同級生の伊豆肇でおます。若山セツ子といい、伊豆肇といい、こちらも「青い山脈」組でおますな。この2人もやはり、池部さんたちより先にゴールインします。

 とまぁ、こういう今から観れば何ともノーテンキなホームドラマで、古い時代よ、さよなら~とばかり、明るく明朗な戦後の空気を宣伝するかのようにソツなく、手堅く見せているところが職人監督の千葉泰樹の手腕というべきでおますやろか。

 ところで、下宿人募集に応募してきたのが上記の画像の3人でおます。二枚目筋の池部良、バンカラ風の伊豆肇というのも「青い山脈」のまんまの設定でおますが、もう一人の佐田豊の大学生って、すごく妙チクリンでおもしろおます。
 大学生なのに、既に老け面で、この人、東宝映画の名脇役でおましたね。黒澤明監督の「天国と地獄」(1963年)で息子を誘拐され、オロオロしているだけの運転手が有名でおます。


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