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2011-12-02

思いがけず「不良番長 やらずぶったくり」に再会

                  不良番長やらずぶったくり111202

 中村錦之助主演の「弥太郎笠」の併映作品だったのが、この梅宮辰夫主演の「不良番長 やらずぶったくり」(1971年、監督・野田幸男)でおますが、実は封切以来の再会でおました。

 1971(昭和46)年夏、わがご贔屓、藤純子主演の「女渡世人 おたの申します」(監督・山下耕作)のカップリング商品として封切されたのでおますが、さっぱり記憶になかったのでおます。憶えていたのはタイトルと劇中、山城新伍が月光仮面の扮装でスクーターに乗って疾走するシーンで大爆笑を誘っていたという程度で、菅原文太がゲストで出ていたことなんか、記憶のカケラもおません。
 
 今回、改めて観て驚いたのは封切時のメーン商品だった「女渡世人 おたの申します」にも文太が出ていることで、こちらは、もちろん、純子の相手役でおます。
 ほかにも南利明や三原葉子もかけもち出演で両作品に出ており、特に三原葉子に至っては、どちらも漁師の女房という同じ役柄でおます。ほとんどスッピンに近いメークも同じで、違っていたのは服装くらい。ホンマ笑わせてくれはります。






 観た映画の記憶が全然なかったということは、いかに当時、この手の併映作品に当時のボクの気がいっていなかったかという証左でおますな。
 ところが幾年月隔てて観てみると、これが面白いのなんのって、ギャグ満載のハチャメチャ映画で、ストーリーは他愛ないものの、まだプログラムピクチャーが映画産業の商品として機能していた時代の、そのプログラムピクチャーの面白さでおます。
 もう一つ言えば、東映映画の一分野を占めていた、お色気もあればお笑いもあり、「ふざけてんのか?」と思わせるようなアドリブもあれば、適当にアクションもある「不良性感度抜群とは、これぞい!」というような無茶苦茶ぶりが大いに笑わせてくれているのでおます。

 1968(昭和43)年に始まった「不良番長」シリーズの11作目で、素肌に皮ジャンをまとい、バイクにまたがる主演の梅宮辰夫の不良ぶりは既にこの時、かなりイタいのでおますが、そんなの関係ないというふうに暴れまくり、辰兄ィのネリカン時代の友達役で出ている文太も明らかにテレを隠せないような芝居をしてはります。

 何より、次々に出てくる役者がクセ者ぞろいでおます。いわば、この時代のこの手の映画の常連さんでおますな。
 辰兄ィの仲間が、まだ若々しい渡瀬恒彦に「悪魔くん」の時の扮装もする潮健児、こわもて以前だった安岡力也、三味線弾きのお婆ちゃんにも変装する芦屋小雁に大阪から東京に出てきた山城新伍。

 コメディー部分を一手に引き受けているような山城新伍はまさに絶品。オカマになって出てきたと思えばホストにもなる、既に三の線を意識している演技は縦横無尽、融通無碍で、「映画の限界に挑戦する」とか「第二の大川橋蔵と言われて」とかアドリブも入れとります。まぁ、月光仮面にしろ大川橋蔵にしろ、この時代ならこそのギャグでおますけどね。
 その新伍が「お母ちゃんが上六でお好み焼き屋やってまして」とか「お母ちゃんが富田林の生まれで」とか、セリフともアドリブとも判別不能なことを言ってるのも関西の人間からしたら笑いどころでおます。

 ワルに扮しているのが食品会社の社長の諸角啓二郎に秘書の中田博久、漁協の会長の天津敏、新宿を根城にするやくざに八名信夫が扮すれば、その右腕には関山耕司というお馴染みのメンツでおます。

 そのほか、千葉の網元の中村是好、漁師の由利徹、その女房の三原葉子、献血の医者の南利明、元陸軍中将の未亡人の丹下キヨ子(写真の陸軍中将はなぜか山城新伍)、精力絶倫の女社長の若水ヤエ子にインポの旦那の大泉滉、小雁を追いかける女の九里千春、街行く紳士の玉川良一などが出てくれば、大根栽培の農夫に花紀京、自転車に乗った警官の岡八郎、どつき漫才をしに出てくるだけの人気絶頂だった正司敏江・怜児などの関西勢も小雁ともども顔を出してはります。

 オネエちゃんたちも頑張っとります。
 文太のいとこ役に渡辺やよいが出てきて、これが脱ぐかと思えば全然脱がず、脱ぐのはもっぱら一ノ瀬レナばかり。レナさん、珍しく辰兄ィの相手役で、ソープ嬢に扮しとります。同じソープ嬢に小林千枝や章文栄も顔を出しており、いずれも今、ピンキー映画といわれているお色気映画のレギュラー女優でおます。川本三郎式にいえば「ポンコツ女優」群でおますが、あれからン十年、ピチピチのボディを披露していた彼女たちも60代になっているはず、という年月の流れでおます。
 にしても、彼女たちを見ていると、やっぱり昭和の女の子でおます。脚ひとつ見ても平成の女の子たちのスレンダーな体つきとは全然違うのでおました^^





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