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2011-12-01

錦之助にホレボレの股旅映画は「弥太郎笠」

                    弥太郎笠111130


 新作映画に観たい作品が見当たらず、このところ、映画館への足が遠のいとりましたが、久しぶりにトコトコッと映画館にでかけて観たのが、マキノ雅弘監督、中村錦之助主演の「弥太郎笠」(1960年、東映京都)でおます。

 でかけた映画館は、いつもの大阪・新世界にある小屋でおます。
 東京ならいざしらず、当節、名画座壊滅状態の大阪にあって特集上映という形以外で旧作映画を観る機会はトンとおませんが、この小屋は東京で特集上映があった時、新たに焼かれたニュープリント映画(多くは契約上、東映作品)が掛かるのでチェックは怠られしません。もう60年代後半から70年代中期までのやくざ映画に飽きちゃった身には、さらにそれ以前の映画を漁るしかおません。

 その点、この小屋は貴重な存在でおますが、唯一の難点は上映状態があまりよろしくないことでおます。場所柄、シネコンのような上映状態を望んではいないですけど、モヤがかかったようなスクリーン、ちょいくぐもった感じのスピーカーなんですね。
 ある友人に言わせれば場内の汚さというオマケが付くのでおますが、それも場所柄、場所柄^^ 平成も20数年たった今でも「昭和レトロ」チックな小屋でおます。









                弥太郎笠111202
                 中村錦之助と丘さとみ


 錦之助がりゃんこの弥太郎という旅鴉を演じる「弥太郎笠」(原作・子母澤寛)は、幕臣だったという祖父を持つ原作者らしく、旗本くずれの青年と父を亡くした娘とのお話でおます。
 鶴田浩二、岸恵子共演の新東宝映画「弥太郎笠」前後篇(1952年)のマキノ監督自身によるリメイク映画で、言わず語らず、もうマキノ色満載の作品でおます。

 まさに「恋があって、祭りがあって」ワッショイワッショイと神輿こそ登場しませんが、ふらりと上州・松井田宿の親分(大河内傳次郎)宅に一飯一宿のワラジを脱いだ弥太郎と親分の娘(丘さとみ)との恋模様を村祭りを背景に、祭り提灯に恋の行方を揶揄したような句の数々で彩り、この男女の身ぶりも流れるような踊りめいた動きを見せているのもマキノならではでおます。

 当時、チャンバラスターとして人気絶頂だった錦之助主演の映画にしてはモノクロ作品でおますが、これは「年1本はモノクロ映画で」という主演スターの契約条項に当てはまったためなんですやろね。
 お祭り好きのマキノ映画らしく、この作品でも村祭りの情景がメーン舞台になっているため、これが総天然色映画だったら、もっとにぎやかだったのに…と惜しまれます。
 といっても、いつもの能天気なくらい明るいマキノのお祭り映画の雰囲気ではおませんけどね。

 1960(昭和35)年といえば、錦之助が芸術づいていく境目の年であり、これ以降、錦之助は内田吐夢や伊藤大輔、田坂具隆、今井正などの監督と組んでいくことになりますが、この時はまだ目張りバッチリのチャンバラスターでおます。決して身長があるわけではないのに、やや痩せ形のスラリとした立ち姿はライバル視されていた大川橋蔵に負けず劣らず、「きれい~」でおます。

 ところで、「弥太郎」といえば、後年、錦之助は同じ名前のやくざが主人公の「関の彌太ッぺ」(1963年、監督・山下耕作)にも主演しとりますが、「弥太郎」っていう名前は旅のやくざにはぴったりなんでしょうかね?
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すっかり寒くなって、風邪気味で出不精でデブ症になってしまいます。

本日も一日雨ですっかりやる気なし。

で、その風邪の原因となった、ちょいと前の少し暖かい日に、フィルムセンターで大曾根辰保監督、鶴田浩二主演の『獄門帳』と加藤泰監督、大川橋蔵主演の『大江戸の侠児』を観ました。いずれも香川京子特集の一貫です。

大曾根辰保の作品なんて、これまで阪妻主演作を観たぐらいで、退屈な映画を撮る監督という刷り込みがありましたが、これがなかなかどうして、といった次第であります。

先週は、同じく『流転』という高田浩吉主演の映画を観ましたが、これもところどころ、甘いとはいえ、なかなか素晴らしい作品になっています。

大曾根辰保見直しました。恐らくつまんない作品も結構あるのだろうけど、これからはチェック。

この頃の日本映画の豊饒さが判らなかったのは、あまりにも名作といわれる作品しか観てこなかったのかと、反省しきりです。

でも、上映されてないものねぇ。しかたないわいね。

ぽぽ(略)人さんへ

 ご訪問ありがとうございます。

 大曽根辰保監督ね。戦後は松竹時代劇の大御所といわれていたけど、総じて大味で、確かにうーんですよね。そこへもってきて主役が阪妻ならともかく、高田浩吉だったりすると、もう苦行でした^^

 また、いつでもご訪問ください。
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 日本映画を中心にしたコーナーです。
 ただし、取り上げる映画は偏っています^^
 
 

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