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2010-11-14

「リミット」で極限の時間を

リミット101112

 今秋、アメリカ渡来の映画でトム・クルーズ主演、ジェームズ・マンゴールド監督の「ナイト&デイ」とシルベスター・スタローン主演・監督の「エクスペンダブルズ」を立て続けに観たけど、なんか、いややね、人間よりもコンピュータグラフィックス(CG)が大活躍している映画っていうのは。
 CGは確かに21世紀社会の文明の利器で、今や、映画製作にはなくてはならない技術になっていますが、何も考えずにCGによる場面展開の速さに慣れてしまうと、観る方は確実にバカになってしまいまっせ。文明の利器だからこそ、何とかとハサミは使い様のことわざではありませんが、もうちょっと効果的に使って人間に活躍させる法はないんかいな? とボクのようなアナログ人種は考えてしまいます。

 この2本の映画、CG多用だけが不満やったわけではありません。
 トム・クルーズはいまだに「トップガン」(日本公開1986年)のころの自分と勘違いしていそうだし、スタローンに至っては老いたるランボーでおます。老いて、なおかつ筋肉マンというのは見ていて痛々しい感じがして、ご両人とも、アクションスターとして年齢を感じさせてしまったことが…ね。

 おまけに「ナイト&デイ」の共演女優、キャメロン・ディアスは不細工だし、「エクスペンダブルズ」はアーノルド・シュワルツネッガー、ブルース・ウィリス共演という触れ込みでおますが、ご両所の出演シーンはわずかにワンシーン。しかも、アクションはなく、短いセリフのやり取りだけ。確かにスタローンと同じシーンに出ているので共演に間違いはおませんが、笑ってしまうほどの、このハッタリぶりは!


 人間が実際に動いているというより、CGが大活躍している映画にはもういささか食傷気味で、そんな中で選んだのが公開中のアメリカ映画「リミット」(2010年、監督=ロドリコ・コルテス)。怖い映画でおました。


 「リミット」はGAGA配給のアメリカ映画でおますが、彼の国の配給元や製作プロダクションの長々とした商標マーク紹介の後(最近はやたらめったら、これが長すぎるんですな)、ちょっとしゃれたクレジットタイトルが流れ、それが終わっても、この映画の画面は真っ暗なままでおます。

 その真っ暗な画面に、やがて聞こえてくる男のものらしい息遣い。いびきのようにも聞こえるし、普通の寝息のようにも聞こえます。それでも、画面は真っ暗なまま。そのうち、ガサガサと体が動くような物音がし、ポッと明かりがともります。明かりといっても画面全体が明るくなったわけではなく、暗闇の中の物音からライターの火が付けられたことがわかります。と同時に、そのわずかな明かりの中から、そこがどこで、誰がどういうふうにいるのかもわかってきます。

 「リミット」は、こんなシーンから始まる映画でおます。事細かにストーリーを紹介していくと種明かしとなり、これから観ようとする人たち(このブログ、訪問者はごくごく限定されてますがね^^)への妨げにもなるので適当にはしょっときますね。
 真っ暗な場所、そこは地中に埋められた木製の棺の中だったんですね。そこに若い白人の男が手首を縛られ、口をタオルでふさがれて横たわっています。寝息のように聞こえたのは彼が眠らされていたからで、ガサガサと音がしたのは彼が目覚めたからでおます。
 目覚めると、真っ暗な中。自分がどこにいるかも把握できません。でも、自分が横たわった状態で口をふさがれ、手首を縛られていることは分かります。男はどうにかして自分を拘束している縛めを解きますが、まだ、そこがどこか分かりません。手足を動かして、ようやく、そこが棺の中だと認識します。そして、手に感触があったジッポのライター……。

 どうして? なんで? 「信じられな~い」でおます。どうやら自分が狭い棺の中に閉じ込められ、しかも土中に埋められていると知り、男は大声を上げて助けを求めます。手足で思いっきり棺の天井を持ち上げます。でも、何の反応もありません。棺はビクともしません。
 何で俺はこんな所にいるんだ? とおそらく状況把握にパニくったであろう男にアラーム音が聞こえ、男は足元に携帯電話があることを知ります。早速、その携帯電話で外の世界と連絡を取り、脱出しようとするのですが、どこに電話していいのか、しかも、すぐには番号も浮かんできません。

 実は、男は物資輸送の運転手に雇われ、アメリカからイラクへ出稼ぎに来ていた34歳の妻子持ちの男です。その物資をトラックで輸送中、突然、地元の子どもたちがトラックに石を投げてきて、その直後、武装集団に襲われ、ほかの仕事仲間は殺されてしまい、自分は気がつけば棺の中にいたんですね。
 そういういきさつが、男が携帯電話で助けを求めたアメリカ本国のFBIや国防省、自分を派遣した会社などとのやり取りで分かってきます。しかし、悲しいかな、アメリカとは遠く離れたイラクからの電話では当初、まともに相手にされません。ならば、家族や知り合いに電話してみるのですが、いずれも留守番電話になっていて万事休す。

 さぁ、男はどうやって窮地を脱するか? 早くしないと携帯電話のバッテリ量は減ってくる、ライターのオイルもなくなってくる。何よりも、もうすぐ酸欠状態が襲ってくる…。
 なんで都合よく、周囲が見えるライターや外部と連絡が取れる携帯電話があるの? と言うなかれ。これにも、ちゃんと理由があるのでおます。
 場面は、この棺の中だけ。外部は一切出てきません。時間の経過とともに、この限られた狭い空間を凝ったカメラワークで見せていきます。そして登場する人物は、この棺に閉じ込められた男だけです。後は電話のやり取りの声と携帯画像に送られてくる女性だけです。
 こういう映画にどんでん返しは付き物ですが、もちろん、この映画にも意外な結末が待っています。ホンマ、あんなになるとは予想していなかった幕切れでおました^^
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