--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006-04-03

22)映画館のセコさ

 先日、友人から名画座についてのコメントがあり、電話でもちょこっと話しましたが、ホント、映画の世界から名画座という異空間が消えて、もうどれくらいになるのでしょうか。
 ポケットマネーが少なかった時代(今も相変わらず乏しい!!)、ロードショー、つまり、昔の言葉で言えば封切(なんて含蓄のある言葉であることか。ついつい、忠兵衛さんを思い出したりして。いや、あれは封印切りだった・・・)の映画は料金が高く、いつも観に行けないので、その公開された映画が名画座に回ってくるのをを待って観たものです。
 時代は変わって、今、映画館はシネマコンプレックス、いわゆる、シネコンの時代で、結構なことですな。
 都心であろうと、田舎であろうと、ほぼ同じ時期に次から次へ公開される新しい映画を快適な環境で、しかも、各種特典を利用すれば規定の料金よりも割り引いた料金で観ることができるなんて、かつて田舎の映画館で三カ月遅れ、半年遅れで映画を観ていた者には夢のようなことです。
 そのかわり、観た映画を理解していようと理解できなかろうと、一回観れば次の上映時間を待つ観客と入れ替わるように劇場を追われてしまいます。理解できなかったから、もう一度観てみよう、居眠りをしていたから、もう一度最初から観てみようと思っても、否応なしに観客は追い出されてしまいます。もう一度観ようと思えば、また入場料金を支払って次の上映時間を待つか、日を改めて出直すかしなくてはなりません。ま、映画館側の経済効率からいえば、一回分の料金で二度も居座られては儲けにつながりません。
 映画館もビジネスである以上、収益アップを図らなくてはなりません。そこでシネコン形式の映画上映がおいしいビジネスであると踏むのでしょうか、従来の映画館(二度観てもOK)もどんどんシネコン化のご時世となっています。これまた、結構な経済活動です。既存の施設をそのまま利用している映画館もあれば、資金的に余裕があれば劇場をリニューアルして「シネコンになりました!」と面目を一新している劇場もあります。
 大阪・梅田の中心地に建つナビオ阪急にある映画館もシネコン化されて数年が経ちます。かつて、ここには梅田東宝、北野劇場、梅田スカラ座の三館がありました。この三つの映画館はナビオ阪急という高層ビルができる以前から同じ場所にあった映画館ですが、今は名称も替わってシネコンの波に組み込まれています。
 久しくナビオ阪急内にある映画館に行くことはなかったのですが、昨年、ここで韓国映画「甘い人生」を観ることになりました。
 シネコン用にリニューアルされたエントランスフロアに「ありゃりゃ・・・」と目を瞠りながらも入場券を購入し、「ああ、あのゆったりした座席で観ることができるのか」と胸を躍らせました。余談ながら、高層ビル化される以前の三館とは異なり、高層化されて以降の三館は、座席こそゆったりしているものの、シートが並んだ場内だけを比べれば何ら特色のない空間で、三館とも同じような造りだったことが難といえば難の映画館でした。
 さて、係員の誘導に従って入場した映画館は三館のいずれでもなく、その三館の出入り口とは別方向の、広いフロアの片隅に造られていた狭い空間でした。まるで「急ごしらえ」という表現がぴったりな、映画会社の試写室のような小さな場内です。10列ほどの座席が急勾配の階段状に並び、すぐ目の前にドカーンとスクリーンの白幕が張られています。
 ここで二度目の「ありゃりゃ・・・」となり、思いは「何じゃ、こりゃ・・・」となります。
 きっと、シネコン化して三館だけでは上映する映画をこなしきれなかったんでしょうね。そのために、きっと、もう一館必要だったんでしょうね。だから、三館を壊して改めてスクリーンが四面なり、五面なりある「小さな劇場」に仕立て直す余裕もなかったんでしょうね。以前の三館のいずれにも入ることはなかったので、その三館が現在、どういう状態にあるのかは知りません。
 それにしても・・・。
 まさに、シネマコンプレックス。複雑な思いで映画を観ることになりました。
 
 
 
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

今日は朝から暇なので、ブログを二本もアップしちゃいました。ついでに、その勢いでコメントを書かせていただきます。まさに、その通り。

最近でこそ、私も映画を一回しか観なくなりましたが、以前は続けて二回、三回と観たことがあります。映画館は判っていないのです。そうやって、手塚治虫が生まれ、宮崎駿が生まれたことを。

彼らは朝一から、映画館に入り、最終回まで、食い入るように映画を見て、それを吸収し、作品にしていったのです。

でも、今はビデオという便利なものもありますから、私としてはいけないとは思いながらも、楽な方へと流されています。

それから、指定席もけしからん。初めて、シネコンで指定席に座らされた時、隣が酔っぱらいで、酒臭くてかなわなかった。でも、館内は空いているにもかかわらず、その一帯だけぎゅうぎゅうで、動きがとれなかった。それ以来、どんなことがあっても、逃げ出せるように、端の席をリクエストするようにしている。

もっとも、シネコン側によれば、映画が始まって、空いていれば、席を移動してもいいそうな。杓子定規なアルバイトに聞いてもだめの一点張りだろうけど、そういうことらしい。

それから、東京の知り合いのライターと共同戦線を張って、京一会館や浅草東宝などの名画座について書く事に決めました。といっても、売り込みはこれからです。うまくいけば、ご喝采を!!
プロフィール

青山彰吾

Author:青山彰吾
 日本映画を中心にしたコーナーです。
 ただし、取り上げる映画は偏っています^^
 
 

最近はこんなんです^^
ゲストのひと言
テーマ紹介
FC2カウンター
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

在庫の記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。