2010-09-11

坂口安吾かい?「インセプション」

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 渡辺謙が奇怪な老人メーキャップで頑張っているアメリカ映画「インセプション」(脚本、監督・クリストファー・ノーラン)は、人が、モノが落ちる、落下するショットが何度も出てくる映画でおました。

 あれ、ダメなんですね、ボクは。
 高所恐怖症に加え、よく落ちる夢を見たり、まどろみの最中、真っ暗な中で思わず自分が高い所から落ちそうになるイメージを描いてしまったりするボクは、映画の内容と関係なく心理的な圧迫感を押しつけられてしまいました。

 海辺の建物が崩れ落ちる、山の中の要塞のような建物が崩壊する、エレベーターが高速で下降していく、バスが橋から落ちていく、極めつけは主人公のレオナルド・ディカプリオの妻が高層階のホテルの窓から身を投げてしまう…。
 窓の外枠に立ち、脱いだ靴が落下する、そして妻本人も投身して落ちていくのはいいけれど、向かい側の窓辺から妻の投身を阻止しようとする夫と言い争い、観ている方はいつ妻が投身するのか、ヒヤヒヤ物で見せられて、ボクの心臓への負担、高まりました。

 


 なんでもかんでも落ちるので、おいおい、この映画は坂口安吾かよと思わず突っ込みをいれたくなったくらいですが、3層の夢の世界が連携し、重なり合い、同時進行で交互に出てくるので、この映画、よく観ていないと分からないことだらけ。よく観ていても、ボクのように頭が単純構造にできている者にとっては果たして分かったんか、分かってへんのか、ともかくややこしおます。

 他人の夢の中に自ら入り込み、その人物の頭の中に流れている潜在意識からアイデアを盗み出す。
 こんな現実にあるのかないのか分からないような技術を駆使する泥棒がディカプリオ率いる軍団でおます。化学的物質を科学的機器の操作でチーム全員が同じ夢の中に入り込んで、3層に分かれた夢の中を行ったり来たりするという非常にややこしいテクニックでおます。
 しかし、ちょっと待てよ!
 誘眠剤や電流を駆使したとしても、チーム全員が同じ夢の中に入り込むなんて、入り込まれる方も自分が見ようとする夢、言いかえればチームが希望している夢を確実に見るなんて、そんなこと、できるんかいと、またもや、ここで要らざる突っ込みを入れたくなってしまいました。

 でも、夢の中に他人が入り込むなんて、究極のプライバシー侵害でおますよね。
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この映画は、意外とネタ元がはっきりしています。それは『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』ですね。ほとんど構造が一緒。まあ、違うのはラムちゃんが電撃を食らわせないくらい…。その他にも、雪山のシーンは『女王陛下の007』と『007私を愛したスパイ』にそっくりだし、都市が変形する場面は、おそらくこれも日本のアニメの『超時空要塞マクロス』。その他にも過去に見た映画に類似した場面がちらほら。現在40代の私は、このアメリカの超注目監督と同世代。オタク心はくすぐられたけど、少しパクリ元がわかり安すぎ
でR。

件の友人さんへ

ひさしぶりです。
へぇー、そうだったんですか。
世代が違うと、わからないもんですね。
ボクはただノー天気に、ブログにも記したように落下という一点でヒヤヒヤしてただけですもんね。
また、どうぞ。
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