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2010-05-03

ひょんなことから「幽霊小判」

 GWに突入する直前の4月末、半年ぶりに京都へ行ってきました。
 ある友人が日本の映画監督を網羅する監督辞典作成の一端を担っており、京都在住の映画監督、井上昭にインタビューするというので、オブザーバーとして付き合ってきました。 
 井上昭といえば、かつての大映所属の監督であり、近年は京都映画(松竹京都)製作のテレビ映画「必殺」シリーズや「剣客商売」などに携わっている人でおます。

 その道中、「これ、おもしろいよ」と、その友人から渡されたのが、今回の画像にあるビデオ「幽霊小判」でおます。

 「幽霊小判」??
 今は亡き大映京都の1960(昭和35)年の時代劇で、モノクロ作品。監督は、この作品が第1回監督作品となる井上昭、脚本は大映時代劇ではおなじみの松村正温でおます。
 俳優の顔ぶれは、タイトルに(新人)と断りが出ている丹羽又三郎、三田登喜子、鶴見丈二、美川純子、大和七海路(先年、亡くなった藤原礼子)など若手が起用されています。
 
 
 若手俳優が起用されていますが、いずれも二線級、しかも新人監督のモノクロ作品とくれば添え物映画であったことは一目瞭然で、ちょっと調べてみると、この作品の公開時のカップリング映画は大映東京作品の「暁の翼」という航空自衛隊の若い隊員たちを描いた映画でおました。
 こちらもモノクロ作品で、菅原謙二を主役に藤田進や左幸子が共演しています。監督は後年、大映テレビ室製作の「赤い」シリーズなどを演出していた富本壮吉で、こちらも監督第1回作品だったそうな。

 要するに「幽霊小判」「暁の翼」ともども、期待の新人監督の第1回作品同士を、どちらが主でも従でもなく組み合わせた番線映画ということでおますな。

 ところが、この「幽霊小判」、友人の言葉通り、ちょっとおもしろかったんでおますな^^
 タイトルから推測されるようにスリラー時代劇でおます。
 巻頭のタイトルバックで逃げる女、追う男の足元だけをカットバックしながら始まりますが、思わず、何事ぞ?と耳目を集めるような滑り出しでおます。

 聞くところによると、シモーヌ・シニョレ主演、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督のフランス映画「悪魔のような女」(1955年)に着想を得ているらしいですが、悪女物の大御所、シモーヌ・シニョレと「俺がお前の亭主だ」と言われて、つきまとう見知らぬ男から逃げようとするヒロインを演じている三田登喜子とを比べたらあきまへん^^

 いったいどないなってんの? と観るほうもついつい引き込まれていく造りでおますが、上映時間76分という中編映画のためか、後半、からくりを解くのにセリフだけで済ませているあたり、ありゃりゃ、いつ、どこでそんなん調べてたの? となりますが、意外や意外の結末でおます。

 何分、今から半世紀前の映画でおます。スタッフ、キャストとも現役の人は・・・と探してみると監督の井上昭とコメディーリリーフの岡っ引き役で出ている夢路いとし・喜味こいしのこいし師匠だけだったとは、いやはや今は昔でおました。
 

 
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No title

でしょ、ちょいと面白いでしょう。
井上昭の映画をもっと見たくなったでしょう。
それにしても、やっぱり『勝負は夜つけろ』が観たいわけで、少し悪巧みを考えています。

それから、あの日の珍道中のこともよろしこ。
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