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2008-07-10

いろもようちょっとかりまめ

 以前、仕事の同僚(ボクより10歳以上、年下ですが)が紙片に書いた文字をボクに見せ、「これ、何て読むか、分かる?」と聞いてきたことがあります。
 紙片には「色彩間苅豆」とありました。

 何て読むのか、そんなん、ぼろくそでんがな^^
 「いろもようちょっとかりまめ」

 スラスラと読むと、相手はちょっと驚きの表情でしたが、少しでも歌舞伎をかじったことがある人なら、おなじみの舞踊劇の外題でおます。
 彼はそれを、高校の時の国語か古典の時間に先生に教えられたと言っていましたが、生徒にそういう文字を吹き込んで、たわいもない知識を高校生に植え込むなんて、ええ先生でおますな^^「かりまめ」なんて、高校生のエロスの幻影を刺激する意味深な言葉でおます。

 「色彩間苅豆」、いわゆる、累物(かさねもの)と呼ばれている作品で、いろいろ派生してドラマが作られていますが、基本は顔に醜く腫れ物ができた女がしつこく色白のイケメンにまとわりつき、遂には殺されてしまってもストーカーしまくって男を破滅に追い込むという、誠に身勝手というか、自分しか見えてないというか、そんな女の因果話でおます。

 映画のほうでは、かの長谷川一夫がまだ林長二郎と名乗っていた無声映画時代、1931年の松竹下加茂作品「女難の与右衛門」という作品があります。「色彩間苅豆」をベースにした映画です。
 脚本・監督は犬塚稔で、フィルムのほうは残っているのかどうか知りませんが、シナリオが残されているので読むことができます。
 犬塚稔といえば、子母沢寛の覚書程度の文章から座頭市というキャラクターを造型したシナリオライターでもありますが、つい先年、琵琶湖のほとりで105歳だったか106歳だったかの長寿を全うした日本映画界の最長老であった人です。
 晩年、それまでの人生を振り返った著書を出しており、その中で怒りまくっているという、老いてなお意気盛んなおじいさんでおました。

 「色彩間苅豆」の親戚筋に当たるのが、前回も触れた三遊亭円朝の「真景累ケ淵」で、盲目のマッサージ師(按摩)が金に絡んで殺されたばかりに祟りまくるという親子二代にわたる因果話です。
 こちらは、戦後だけでも何回も映画になっており、また、バリエーション映画もいくつか散見することができます。代表的な作品を挙げれば、
 1957年、新東宝、監督・中川信夫の「怪談累が淵」、1960年、大映京都、監督・安田公義の「怪談累が淵」、1970年、大映京都、監督・安田公義の「怪談累が淵」(例のダイニチ配給でおます)などがあり、バリエーション映画として1962年、東映京都、監督・内出好吉の「怪談三味線堀」があります。
 どれが面白いかは、ま、人それぞれですやろな。CSチャンネル受信可能な人は、機会があればどうぞ、です^^

 でも、ボクは、というと、以前にも触れましたが、怪談映画よりも怪猫映画、化け猫映画ですね、こっちのほうが人間の怨念が猫に移り、その猫の化身がアクティブに暴れまくるというキャラクターが好きなんでおます^^


 
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