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2008-06-28

緋牡丹タイム1

 日本映画の名花・藤純子主演の『緋牡丹博徒』シリーズ3作目、舞台は加藤泰が少年期を過ごしたことがある名古屋である。
 
 自分の名をかたるニセお龍の出没で名古屋に来た緋牡丹のお龍が、盲目の娘を連れた、そのニセお龍の境遇を知って助けようとし、名古屋版ロミオとジュリエットの恋の行く末を助け、新興勢力と対立するアラカン一家を助け、お龍さんはまさに孤軍奮闘。
 まるで正義の味方のように助けに助けまくっているようだが、実はこのことは加藤泰の、女ながらもヤクザになったお龍への問いかけであって、同シリーズの加藤泰による以後の2作品『お竜参上』(70)『お命戴きます』(71)へ受け継がれ、映画の骨子を貫くことになる。
 
 ここでも、いつものようにお龍は一人旅のヤクザ(花岡彰吾)と知り合い、高倉健扮するその男とほのかな想いを寄せあう。
 これを観たある高倉健ファンがかつて加藤泰に「お龍が知り合った男たちの中で、最後に死ななかったのは花岡彰吾と『お竜参上』の青山常次郎だけだが、彼らはその後どうなっているのか」とたずねたことがある。
 つまり、映画の最後で共犯者でもある彼らはお龍の身代わりとして刑務所行きを決めたのに、お龍はそれ以後、新しい男たちと知り合い、刑務所暮らしを送っている恩ある男たちを忘れているのはケシカランと、かなり無茶ながら観客側の素朴な疑問である。
 あまりの唐突さに、ウーンと眉間にシワをよせて唸った加藤泰は「そこまでは気がつかなかった」と、観客側の不意打ちにシャッポをぬいだことがある。
 
 ニセお龍を演じた沢淑子は毎回すさまじい演技を見せる加藤映画の常連で、かつては任田順子の芸名で豊田四郎の『猫と庄造と二人のをんな』などにも出ている。以後、沢淑子、任田順好、任田多岐と芸名を変えているが、「オーイ、スクリーンに戻っておいでよ」と呼びかけたい女優のひとり。

 
 以上は、かつて映画のパンフレットに寄せたボクの「緋牡丹博徒 花札勝負」の紹介文です。ここに載せるにあたり、大幅な加筆、訂正はしとりません。
 こんな一文を書いて、もう20年以上になります。ふた昔も前のことだから、「あのころ、ぼくは若かった~」ってなりまんな^^
 

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