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2013-03-16

じゅんこがすみこで、すみこがじゅんこ?

                関東緋桜一家130316

 東京・池袋の名画座で久しぶりに、わがご贔屓の藤純子の特集上映が4月にあると聞いたので、そんなに簡単には東海道五十三次ができるわけでもないのに、その名画座のサイトで告知を覗いてみたのですが、ちごうとりました。
 ばってん、そいでん気ンなり、目を通してみると純子は純子でも富司純子(ふじ・すみこ)さんの特集でおました。
 そいでん気ンなり、どんな作品が特集されているのか、上映作品を眺めてみると、ほとんどが純子は純子でも藤純子(ふじ・じゅんこ)さんの出演映画ばっかで、「何じゃ、こりゃ!」でおます。
 今月、キネマ旬報社から「女優シリーズ」の単行本『富司純子』が刊行され、それに引っかけた特集上映と思われますが、女優・富司純子が誕生して20年余、もうそろそろ「富司純子映画」だけの特集でも組めばよかったのに、大半が藤純子映画が占めている特集では、彼女の女優引退映画「関東緋桜一家」で『意地と我慢』をお勉強した藤純子ファンにとってはややこしい限りでおます。

 その上映予定の藤純子映画を総覧してみると……。
 断わっておきますが、富司純子出演映画については、ボクはいっさい観ておりまへんので知りまへん。

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2012-12-09

最後はおきゃんな町娘の「江戸巷談 花の日本橋」

              花の日本橋1 121127

 久しぶりの、わがご贔屓の藤純子ネタでおます。

 現在、CSのほうで「江戸巷談 花の日本橋」というテレビ映画が放送されとります。
 今から40年前の、まだボクがほんの子どもだったころの作品で、幡随院長兵衛や一心太助、丹下左膳、紺屋高尾、野狐三次、お坊吉三、弥次郎兵衛喜多八、八百屋お七、鼠小僧次郎吉など、かつての時代劇映画の主人公たちながら、最近ではテレビでもとんとお呼びのかからないヒーロー、ヒロインたちのお話を2話完結で全26回のシリーズ物でおます。放送は1971年10月から翌72年2月まででおました。

 製作は関西テレビと東映京都。とくれば、1968年の「大奥」に始まり、69年の「あゝ忠臣蔵」、70年の「大坂城の女」、「徳川おんな絵巻」と続いてきた時代劇シリーズの、「江戸巷談 花の日本橋」は最終作品でおます。
 そのラストシリーズのトップバッターだったのが、わが藤純子でおます。と同時に、テレビ映画作品としては、翌年春に女優引退を控えていた純子の最終作品でもおました。


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2011-10-22

おさらばで御座んす「女渡世人 おたの申します」

                女渡世人おたの申します


 ご贔屓、藤純子の女優引退のため、わずか2本しか製作されなかった「女渡世人」シリーズの2作目でおます。役どころは1作目同様、母を恋するフリーランスの女やくざでおます。ただし、「瞼の母」の焼き直しではおません。封切は1971年7月末でおました。

 「緋牡丹博徒」シリーズのヒロイン、矢野龍子が旅から旅へ流れ歩いていても組織の親分だったのに対し(ただし、4作目まで、その組織は壊滅状態でおましたが)、「女渡世人」シリーズのヒロイン2人はどちらも組織を持たない、組織に頼らない孤高の? 女やくざでおます。
 これって、意識的なキャラクター造型だったんでしょうね。どっちも同じような境遇だったら、変わり映えしないし、新しくシリーズを企画する意味もおません。

 純子が演じる女やくざは、通り名を上州小政(本名は太田まさ子)と名乗る流れ者でおます。
 小さいころに実の母親が男をつくって姿をくらまし、父親の死後、養父となるやくざに育てられたという過去を背負っとります。ただし、前作の妻恋いお駒のように母親は探しとりません。未練はないのかというと、そうでもなく、旅先で知り合った男(菅原文太)に「憎いおっかさんだけど、どこか心の隅で『おっかさん』って呼んでる時もあるんですよ」と自嘲気味に語っております。

 そんなヒロインが他人の母親(三益愛子)に母の面影を抱いたことから、ズブズブッと「不幸のどん底」に陥っていくという作品(脚本・笠原和夫)でおます。
 サブストーリーとして描かれる、この疑似親子物語は、母親を盲目の老女として設定するすることで昔からしばしば描かれとりますが、かつて母もの映画で鳴らした三益愛子と純子の絡みは最後の最後まで魅せとります。


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2011-10-20

フリーランサーの悲哀は「女渡世人」

                 女渡世人

 久しぶりに、わがご贔屓、藤純子映画でおます。
 この「女渡世人」は、「緋牡丹博徒」シリーズ、「日本女侠伝」シリーズで好調な客入りを維持していた藤純子の新たなシリーズ物として最初から企画された作品で、封切られたのは1971年1月。正月3週目の番組でおました。
 ちょうど40年も昔の映画でおます。

 前年、藤純子は主演作、共演作合わせて12本という今では信じられないほどの出演作を残し、とりわけ年末に封切られた「日本侠客伝 昇り龍」(監督・山下耕作)では主演が高倉健でありながら「これ、純子が主役じゃね?」と印象づけたほど壮絶なヒロインを演じ、女優として量、質ともに絶頂期を迎えていたころでおます。

 製作会社の東映は、当時25歳だった藤純子人気におんぶにだっこの商売気を見せて新しいシリーズの映画化をもくろんだのもつかの間、この年(71年)11月の婚約発表、女優引退声明が起こり、新シリーズも夏に封切られた2作目「女渡世人 おたの申します」(監督・山下耕作)が製作されたきりになりました。

 藤純子の女優引退について、のちにインタビューする機会があった時、山下耕作が「僕なんか、やっぱり惜しいなって思ったな」と応えていたのに対し、やはり、純子とは6本の映画で付き合った加藤泰の意見は「あれはあれで、僕はよかったと思いましたね」でおました。
 山下耕作の反応は女優として当時、純子にぞっこん惚れていた、いかにもな耕作さんらしいし、「女優は監督に惚れさせやなアカン」と常々語っていた加藤泰の反応も、純子に惚れた監督の一人であるものの、この人らしい醒めた目で見ていた意見でおます。





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2007-05-27

逆境を生きる「大奥(秘)物語」

 大奥続きで、1967年の東映京都作品、中島貞夫監督の「大奥(秘)物語」のお話を、ひとくさり・・・。
 この映画は、1話ほぼ30分前後のドラマが3つ並んでいるオムニバス映画です。第1話は将軍の側室としての人生を強いられた女のドラマ、第2話は男性との接触を禁じられた大奥の高級女中が同性との愛に喜び、苦しむドラマ、ラストの第3話は側室に望まれた女が最愛の恋人を失い、将軍と大奥の権力に復讐しようとするドラマです。
 第1話の主演は、当時、新進女優としてメキメキ力をつけていた、わがご贔屓の藤純子、第2話は、この手のドラマには打ってつけ? の岸田今日子(大映映画「卍」でも若尾文子を相手に妖しい雰囲気を出してはりますな)、第3話は当時、三田佳子と並んで東映のエース女優だった佐久間良子です。
 そのほか、この映画には山田五十鈴を筆頭に岸田今日子の相手役となる小川知子(この当時、東映の新人女優でおました)、久保菜穂子、岩崎加根子、宮園純子、三島ゆり子、萩玲子(元の辻野房子)から中村芳子、沢淑子(のちの任田順好=多岐)、果ては日本電映の名物社長、松本常保夫人で、戦前の大都映画の娘役、国友和歌子まで共演しており、まさに百花繚乱。低く抑えた、無感動なナレーションは渡辺美佐子が勤めております。
 
2006-08-06

お千と鬼吉は恋人同士の「十三人の刺客」

 東映時代劇末期に現れた、いわゆる集団時代劇(1962~1964年)は製作会社の見切りの早さで仇花的存在に終わってしまいましたが、一本一本をよく観ていくと、面白い作品がゴロゴロしています。
 それまでの片岡千恵蔵、市川右太衛門を頂点とするチャンバラスターを中心にしたスター本位の映画とは異なり、ストーリーテーリングとでもいうのか、ストーリー展開の面白さに加え、それまで百花繚乱のごとく存在した時代劇スターをいかに魅力的に見せるかに腐心してきた監督たちも今度は画面作りに腐心して技量の競演をやっております。
 もちろん、それまでのスター主義の東映時代劇をボクは否定していません。否定するどころか、年代的にはちょうど東映時代劇が隆盛を迎えた時期に生まれ合わせているため、嵌った子どもの一人でした。
 とはいうものの、中村錦之助・東千代之介コンビの「笛吹童子」シリーズや「紅孔雀」シリーズなどはリアルタイムでは観ていない年代で、これらの映画を初めて劇場で観たのは今から30年ほど前にすぎないという生まれ合わせです。

 さて、集団時代劇の代表作といえば、衆目の一致するところ、やはり、故・工藤栄一監督の「十三人の刺客」(1963年)でしょう。
 この作品、集団時代劇の傑作であるばかりでなく、片岡千恵蔵、月形龍之介、嵐寛寿郎という旧世代に属する時代劇スター三人が東映時代劇史上で初めて同じ映画で顔合わせした作品であり、ストーリーの核心部分に位置しているという意味で、同時に彼らにとっては本格的な時代劇映画に出演する最後の作品になったといってもいい映画でしょう。

 この年、映画デビューを果たした、わがご贔屓・藤純子も、この作品にわずかなシーンながら姿を見せています。

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プロフィール

青山彰吾

Author:青山彰吾
 日本映画を中心にしたコーナーです。
 ただし、取り上げる映画は偏っています^^
 
 

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