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2011-10-28

吉右衛門さん初登場のシネマ歌舞伎

                    熊谷陣屋111029


 今年6月の片岡仁左衛門の「女殺油地獄」以来のシネマ歌舞伎は、「左」行ったから今度は「右」行こ、というわけでもおませんやろうが、中村吉右衛門が源氏の武将、熊谷直実を演じる「一谷嫩(ふたば)軍記 熊谷陣屋」で、昨年4月、東京・歌舞伎座のさよなら公演の時の収録作品でおます。

 ここ最近のシネマ歌舞伎は正直、おもろありまへん。
 なぜか?
 出し物はともかく、ハイビジョン撮影ながら「シネマ歌舞伎」と銘打つほどの、映画ならではの映像を楽しむことができへんからでおます。
 
 元々、劇場で上演されている作品を映像に収め、それを映画のような細かいカット割りでつなぐことは、そもそも本来の映画作品とは異なるから意味もおませんが、それでも初期のシネマ歌舞伎では、それ用に山田洋次監督を起用して舞台作品を凝ったカメラアングルで見せていたものでおます。それが回を重ねるごとに、ここ最近はNHK教育テレビあたりで放送されている歌舞伎中継となんら変わり映えしてないんでおますな。
 これでは、わざわざ映画館で歌舞伎の映像を公開する意味は、ホンマありまへん。



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2011-09-14

わたしが選んで歩き出した道ですもの、間違いと知ったら…

女の一生110913


 先日、テレビを見ていたら、劇団新派公演「女の一生」のスポット広告が流れておりました。
 ヒロインの布引けいを演じるのは、波乃久里子でおます。

 「そうか、とうとうやるのか」ってなもんでおます。

 周知のように「女の一生」といえば、文学座の杉村春子の専売特許的な作品でおます。
 それもそのはず、作者で杉村の愛人でもあった森本薫が軍部の委託作品でありつつ、杉村春子に充てて書いた戯曲でおますから、杉村の存命中は映画、テレビドラマ以外、舞台では誰も手を出しようがなかった作品でおます。

杉村女の一生110914

 1997年、杉村春子が西方に旅立った後、文学座は追悼公演として平淑恵主演で取り上げておりますが、評判がどうだったのか、その後は再演されることなく現在に至っているはずでおます(最近の文学座事情はようわからしまへんので)。

 今回の新派の「女の一生」は現在、地方巡演に出ているようでおますが、波乃久里子の布引けいなら「ちょっと観たいかも…」と、その気にさせてくれた矢先、共演者の顔ぶれを見て「何だかなぁ…」と、出端をくじかれたような感じでおます。

 けいとひそかに想いを交わしながら決裂してしまう二男の栄二に風間杜夫、けいと結婚後、長く別居することになる長男の伸太郎に中山仁、毒舌家の皮肉屋ながら、けいへの想いを引きずる叔父、章介に安井昌二、けいの一生を左右し、「家」そのもののような姑のしずに司葉子。

 劇団員の安井昌二以外、主要キャストを外部俳優に頼らざるを得ない新派の大奮発した組み合わせでおますが、それぞれ、どんな演技、どんなセリフ回しをするのかが分かるだけに、一見、豪華な共演者に見えて、しかし、ワクワク感の湧き起こらないメンツなんでおますなぁ~。
 まぁ、文句言う前に観てみろって言われたら一言もおません。
2011-07-07

またもや波乱万丈のゲキXシネ

薔薇とサムライ110706

 昨年10月の「蛮幽鬼」以来、久しぶりのゲキXシネは、お馴染み劇団☆新感線のメンバーに天海祐希をメーンゲストに原発発言の山本太郎や松田聖子の娘さん(神田沙也加)を迎えた「薔薇とサムライ」(作・中島かずき、演出・いのうえひでのり)でおます。
 途中休憩15分間を挟んで、ハラハラ、ドキドキ、ワッハハの4時間足らず、相変わらずのド派手で大掛かりな仕掛けの舞台を映像で楽しんできました。小屋は、特別料金2500円也の定番小屋、大阪・なんばパークスシネマでおます。
 


 

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2011-06-28

「女殺油地獄」は地味さが祟り派手にならず

女殺し110629


 久しぶりに観たシネマ歌舞伎は、近松門左衛門の作品から一昨年6月の東京・歌舞伎座公演、片岡仁左衛門主演の「女殺油地獄」でおます。

 油商河内屋の道楽息子、与兵衛が借金の返済に困り、近所の同業の内儀、お吉を殺してしまうという、破滅に向かってひたすら突き進んでいくアホな男の話は決して詰まらない作品ではないのでおますが、今回のシネマ歌舞伎は「大江戸リビングデッド」に次ぐ退屈さで、時々、居眠りが出る始末…。

 灯油などの油の小売りを営む家の話でおますので、最後の殺しの場面で商売物の油を使って殺人の凄惨さを盛り上げるアイデアは、さすが大近松でおます。しかし、いかんせん、そんな派手な殺しの場面が用意されているにもかかわらず、全体を覆う地味っぽさはどうしてでおますやろか?
 従って、ラストの殺しの場面も意外に盛り上がってないのでおます。作品中の見せ場として、ただ、そこにあるだけでは仕様おませんな。

 作品自体が決して地味というわけやおません。
 最初の徳庵堤の場は野崎参りのにぎやかな中で与兵衛をめぐって芸者の小菊との伊達引きあり、大尽との喧嘩ありで与兵衛のアホさ加減が十分に描かれてます。次の河内屋の場でも与兵衛の家族関係が描かれ、最後の豊島屋の場では殺しの場面に至る前、お吉に与兵衛の義父と実母が親の苦衷と愛情を示す世話場になって、最後に油まみれの殺しの場が用意されております。

 でもね…。

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2011-02-04

「わが心の歌舞伎座」で歌舞伎座初体験

わが心の歌舞伎座110203


 松竹恒例の「シネマ歌舞伎」の今年の第1弾は「わが心の歌舞伎座」でおます。
 昨年4月、リニュールのために閉場した東京・歌舞伎座を職場とした11人の歌舞伎役者の「歌舞伎座への想い」を中心に歌舞伎座の歴史、今は亡き名優とされた歌舞伎役者の舞台姿、裏方たちの仕事、さよなら公演に続く閉場式の様子などを紹介した記録映像でおます。
 「一丁、観るか!」と、いつものように定番小屋の大阪・難波のなんばパークスシネマへトコトコでかけたのでおます。

 この特別料金(今回は2000円)のシネマ歌舞伎、あるいはゲキ☆シネの上映は、かつてゆったりスペースのプレミアムシアターで観ることができ、「余分に料金を取っていることあるわい」と気に入っていたのでおますが、現在は3D映画に乗っ取られてしまいました。専用眼鏡の料金が上乗せされる3D映画のほうが観客動員数が多いと踏んだのか、シネマ歌舞伎&ゲキ☆シネは通常のシアターに格下げされ、継子扱いされとります。
 ヨシモトのギャグではおませんが、「なんでやねん!」でおますな。根強い固定層ファンを大切にするより、多くのフリー客に目が行くというのも商売でおますけどね…。

 さて、「わが心の歌舞伎座」は途中に10分間のトイレ休憩もあり、歌舞伎座の舞台で活躍した故人・現役の歌舞伎役者たちの舞台姿を存分に楽しめて、およそ3時間、堪能してきたのでおますが、ちょっと待てよ、「わが心の…」っていったってボクは歌舞伎座へは一度も行ったことがなかったのでおます。従って、思い入れなんて…ありまへんがな^^

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2010-10-23

肩すかしだった「大江戸りびんぐでっど」

大江戸101024


 今年、2度目のシネマ歌舞伎見参でおます。
 東京の歌舞伎座は現在、改築中で、そのさよなら公演の演目のうち、昨年12月公演からシネマ歌舞伎としてお目見えしたのが、この「大江戸りびんぐでっど」でおます。

 勘三郎親子3人に扇雀、福助、橋之助、三津五郎に彌十郎など、勘三郎一座と言ってもいいお馴染みの面々に今回は高麗屋の息子、市川染五郎を主役に据え、そこへ中村師童も加わり、おそらく勘三郎ご指名と思われる宮藤官九郎の作・演出で何とか現代の歌舞伎を! と意気込んだのでおましょうが、いやはや、滑りに滑りまくっている一篇でおました。

 さしものクドカン、宮藤官九郎も疲れが出ているのか、それとも歌舞伎劇は自分流に料理できなかったのか、演じている役者さんそれぞれに戸惑いが見え隠れしているのがよく分かり、それ以上に「わかった、もうええから早く幕にしてくれ~」と観ているボクが戸惑っていたのでおます。

 LIVING DEAD―つまり、ゾンビでおますわな。そのゾンビたちが江戸の町に現れ、口八丁手八丁の男(染五郎)に派遣社員として雇われる話でおます。
 でもね、ゾンビとか派遣とか、何とか現代につながるキーワードで物語を構成しているのはよく分かるのでおますが、それだけ。せっかく扇雀以下、ゾンビが団体で歌舞伎座の大舞台をドタバタしているのに何のヒネリもアイロニーもご愛嬌もなく、ただただ騒がしいだけでおました。

 唯一、中村小山三じいちゃんが今回もチラリと振り袖姿の若い女になって登場、健在ぶりを確認できたのが拾い物だったくらいで、カネ返せ~とは言わないまでも(ライブで観ていたら、そう思ったかも)、新しさ、楽しさの何もない退屈な2時間弱でおました。
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青山彰吾

Author:青山彰吾
 日本映画を中心にしたコーナーです。
 ただし、取り上げる映画は偏っています^^
 
 

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